今週は、公用文に見る漢字表記についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 漢字の使用(2)
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                               接頭語

今週は「公用文における漢字使用」
新聞表記の漢字使用の基準との違いについて
取り上げたいと思います。

接頭語の「御」「ご」。

新聞表記では
・漢字で書く習慣が強いものや固有名詞的なもの ⇒ 「御」
・それ以外の接頭語              ⇒ 「ご」
という区別がありますが

公用文では
・その接頭語が付く語を漢字で書く場合は ⇒ 原則として「御」
・その接頭語が付く語を仮名で書く場合は ⇒ 原則として「ご」
で書くことになっています。

新聞表記で漢字表記するものは
御所  御前試合  御用達  天下御免
などですが

仮名で表記するものとしては
ごあいさつ ご縁がある ご協力 ご結婚 ご存じ ご多分に漏れず
ご飯 ご無用 ご用ですか ご臨終
などがあります。

新聞表記では、「あいさつ」と仮名書きで統一していますが
公用文では、「挨拶」と漢字表記なので
接頭語をつける場合は「御挨拶」となります。

「ごあんない」の表記は
新聞表記では「ご案内」ですが
公用文では「御案内」となります。

これは、どちらが正しいということではなく
どちらに準じるか、ということなので

新聞表記の基準に準じる場合もあれば
公用文の基準に準じる場合もあり
基準とするものに統一されていれば問題ありません。

問題となるのは
メール文でも文書でも
同じ文の中に「ご案内」と「御案内」が混在していることです。
「ご案内」か、「御案内」に統一して表記することが重要です。

 
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