今週は、「話し言葉」と「書き言葉」の違いについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < くだけすぎる表現(5)>
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区別し、使い分けを!
今週は、くだけすぎる「話し言葉」を例に挙げ
「書き言葉」への書き換えを紹介してきました。
話し言葉というのは
耳から入ってきて、なじみやすい。
自分でも口にしているうちに
定着し、書き言葉でも抵抗なくそのまま使ってしまいがちです。
ラジオ番組の通販コーナーで
価格を下げたことを強調するため
「がんばらさせていただきました」
と連呼していましたが
巷にはびこる「~させていただきました」「~させていただきます」
の誤用の氾濫は
このようにラジオやテレビを通じ、耳から繰り返し入ってくる言葉が
広く浸透してきた結果でしょう。
特に、メールは
電話をするときのような話し言葉に近く
手紙ほど形式ばらない書き言葉になる傾向があり
耳から聞いた言葉をそのまま書いてしまいやすいツールです。
しかし、
話し言葉はその場で消えていきますが
書き言葉は残っていくもので
消去しない限り、何度も目にする可能性があるものです。
気安く書いた言葉が
相手によっては善意や好意に受け取られず
悪意にとられたり、マイナスな受け止め方をされることもあります。
会話であれば、すぐに訂正や
誤解を解くことができても
書き言葉の場合は
訂正や説明も瞬時にというわけにはいきません。
必要以上に言葉で飾り立てる必要はありませんが
略したり、簡易に表現するよりも
相手に失礼や誤解のない表現のけじめをつけることは
日々、心に留め、気をつけたいことです。
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