
今週は、似た言い回しの慣用句について取り上げます。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 間違いやすい慣用句(5)>
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勝るとも/負けずとも
今週は、混同して使ってしまいそうになる
似た言い回しの慣用句について取り上げてきました。
次の言い回し、どちらが正しいでしょうか?
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1)勝るとも劣らない。
2)負けずとも劣らない。
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正しいのは
1)勝るとも劣らない
です。
「勝るとも劣らない」とは、
勝っていることはあっても劣っていることはない
という「互角以上」の状態、状況を示します。
一方、
「負けずとも劣らない」は
負けることはあっても劣ることはない
ということで、意味が通りません。
おそらく「負けずとも劣らない」は
「負けず劣らず」との混同からきているものと思われます。
「負けず劣らず」は
負けることも劣ることもない
つまり、互いに優劣がなく同じ程度であることを指します。
「負けず劣らず」が互角であるのに対し
「勝るとも劣らない」は互角以上である
ことを意味します。
例)
× 前作に負けずとも劣らない視認性が特長です。
○ 同業他社に勝るとも劣らない、質の高いサービス
思いこみや語感の良さから
誤ったまま覚えている語が意外とあるものです。
「どっちがどっち?」と迷った時点で
辞書で調べ、確認する習慣をつけましょう。
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