今週は、読者のかたからいただいた質問に回答します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(3)
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 「幸いです」

質問と言うより、
VOL.1974「よろしくお願いいたします」の重複
に対していただいたご意見を紹介します。

<読者からの質問> ———————————————-

「○○いただければ幸いです」という表現、
「お願いします」から置き換えるには不適当に思うのです。

というのも、この表現を使った場合、
していただける場合と、いただけない場合があるからなのですが、
心当たりはないでしょうか。

わたしも、ふと気がつくと「お願いします」を連発している
場合があるので、 置き換える場合は「してください」の
シンプルな表現を使うようにしています。

ちょっときついと感じるかもしれませんが、
最終的に「お願いします」でしめているのなら良いかなと思っています。

読む側の解釈としては、
「もれなく」と判断するか、「できれば」と判断するかで
不公平が生まれるので、

もし使う場合は、「お手隙のときにでも」とか「もしよろしければ」
などを添えて、解釈がブレないように注意しています。
(読者 名無しさん)
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上記は
・○○について、ご確認いただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

という文例に対し
「幸いです」は相手の意に任せる意味合いのある表現であるため
相手が「確認する」かどうかわからない。

したがって
きちんと確認してほしい場合は

・○○について、ご確認ください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

とする方が適切ではないかというご指摘です。

「~いただければ幸いです」というフレーズは
「~してもらえると、うれしいです」
「~してもらえると、ありがたいです」という意味合いがあるので
念を押すには、少々弱い。

「ちゃんと確認してほしい」という強い意を伝えるのであれば

・○○について、ご確認ください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

あるいは

・○○について、ご確認をお願いいたします。

と言いきる方が伝わります。

一方、「できれば、確認してほしい」というニュアンスであれば

・お手隙のときにでもご確認いただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

・もしよろしければ、ご確認いただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

と、「お手隙のときにでも」「もしよろしければ」という
婉曲な言葉を添えて、確認するかどうかは
相手にゆだねる表現とします。。

依頼する側の
「お願い」の度合により
表現が変わるということを整理することができました。

ご指摘いただき、ありがとうございました。

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