今週は、気をつけたい敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語レッスン(5)>
◆─────────────────────────────────◆
「お励みになる」
「コンペに向けて、練習にお励みになっていると聞きました」
上記は、練習に熱心に取り組んでいる相手に対する敬語表現です。
尊敬語「お~になる」自体は間違っていませんが
「お励みになっている」という表現は、
今ひとつしっくりきません。
「励む」という動詞を敬語に変換するよりも
「励んでいる」状態を表す「いる」の方を敬語に変換して
「励んでいらっしゃる」としたら、収まりがよくなります。
「コンペに向けて、練習に励んでいらっしゃると聞きました」
もう一つ、違和感のある敬語の例を挙げます。
「会長がご他界なさったと聞き、驚いています」
「する」の尊敬語は「なさる」です。
間違いではないのですが
「ご他界なさる」という表現より
この場合は、同じ「する」の尊敬語でも
「される」を使い
「他界された」とする方がしっくりきます。
「会長が他界されたと聞き、驚いています」
あるいは
「会長の訃報を聞き、驚いています」
と書き換えることもできます。
このように尊敬の「お」「ご」は、後に続く
動詞との組み合わせによっては不要な場合もあることを
気に留めておきましょう。
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』
その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版 登録はこちらから