今週は、敬語の誤った使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < おかしな敬語 >
◆─────────────────────────────────◆
「お作りしている」
今週は、敬語の誤った使い方を事例を挙げながら
みていきたいと思います。
————————————–
一人でお作りしているので、
お待たせすることがあるかもしれません。
—————————————
上記は、手作りの菓子店のWebサイトにあった一文です。
「お客さまのご要望に応じた
オリジナルのケーキをお作りしています」
という文章であればいいのですが
上記の文例の主語は、自分。
つまり、お店の人ですから
「一人でお作りしているので」の「お作りしている」
という表現は適切ではありません。
なぜなら、
自分の動作に、尊敬語の「お~している」を
付けていることになるからです。
この場合は
「一人で作っているので」
としてよく、敬語を使う必要性はないと考えます。
したがって、次のように書き換えることができます
————————————–
一人で作っているので、
お待たせすることがあるかもしれません。
————————————–
相手に対して
「お作りしています」という気持ちを伝えるための
表現だとは分かるのですが
敬語の使い方を間違えると
自分に敬意を払った、おかしな敬語になってしまいます。
主語は誰か
敬意を払う対象は誰かを確認して
敬語の使い方を考えましょう。
<追記>
ほかの言い方をするとしたら
————————————-
お客様のオーダーに
一人で対応しておりますので、
お待たせすることがあるかもしれません。
————————————-
も考えられます。
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。
読んだら旅に出たくなる本「空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん」発売中。
神垣が企画・編集を担当しました。
7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。
ビジネスに使える大和言葉を紹介しています。
2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中。
「まぐまぐ大賞 2017」ジャンル別賞の知識・ノウハウ部門で5位に入賞しました!
取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室