今週は、言葉の本来の意味について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 本来の意味(4)
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「悲喜こもごも」

今週は、実は知らずに使っていることの多い
言葉の本来の意味を紹介しています。

「悲喜交々」と書いて「ひきこもごも」
(一般に「交々」は平仮名で「悲喜こもごも」と書かれることが多い)。

意味は、悲しみと喜びが一度に押し寄せる
あるいは、代わる代わるに味わうこと

を指します。

これは、1人の人の心の状態を表す言葉
喜ぶ人、悲しむ人が入り交じった状況を表す場合には適しません。

したがって
「合格発表の会場で、受験生たちの表情は悲喜こもごもでした」
「最終試合の結果にファンは悲喜こもごもだった」
というのは誤った使い方になります。

このよう状況を伝える際に
「悲喜こもごも」に代わる表現をするとしたら…

「合格発表を見て、歓声をあげる人、うつむく人、
受験生の表情はさまざまでした」

「満面の笑顔あり、悔し涙あり。ファンの明暗を分けた最終試合」

といったところでしょうか(キレイにまとめすぎてますが…)。

複数の人のさまざな感情や心境を言い表すときは
「喜ぶ人、悲しむ人が入り交じった」
「喜び、悲しみの感情が交錯した」
のような表現が適切です。

うれしいけど、ちょっと悲しいとか
悲しいはずなのに、笑いがこみあげてくる
ことがあります。「泣き笑い」という言葉もあります。

1人の人の心の中の動きを表すのが
「悲喜こもごも」
です。

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