今週は、言葉の本来の意味について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 本来の意味(5)>
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「けりをつける」
今週は、実は知らずに使っていることの多い
言葉の本来の意味を紹介してきました。
「けりをつける」
「けりがつく」
という表現があります。
自分で物事の決着をつけるのが「けりをつける」
決着がついたことを述べるとき「けりがつく」
といいます。
「けり」とは
和歌や俳句などで、助動詞「けり」で終わるものが多いことから転じ
物事の終わり、結末、決着
を指す言葉として使われるようになりました。
ちょっと意外ですね。
簡単には解決しそうにない
込み入った事柄を解決し、終わらせるという意味合いで
使うのが
「けりをつける」「けりがつく」。
「仕事のけりをつけて、後で参加します」
「当社のチームの追い上げで試合にけりがついた」
のように
試合結果とか、日常的な流れで行う事柄が終わるときに
使うのはふさわしくありません。
仕事のけりをつけて → 仕事を終わらせて
試合にけりがついた → 勝負がついた
のように書き換えるのが適切でしょう。
「けり」は、下記のような使い方をします。
「先代から続く負の遺産にけりをつけ、新体制で臨みます」
「長らく悩まされたごみ問題にけりがついた」
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