今週は、わかりにくい文章について取り上げます。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 伝わりにくい書き方(2)>
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はっきりしない表現
今週は、相手に意図が「伝わりにくい書き方」の例を挙げ
その対策を紹介しています。
「修理には相当かかるようです」
現場の設備が壊れ、修理を要するというとき、
上記のように書いて上司にメールを送信しても
「相当」では、どのくらいの料金かさっぱり分かりません。
では、次の一文はどうでしょうか?
「修理には10万円くらいはかかるらしいです」
「10万円」という金額の目安は分かりますが
11万なのか、15万なのか、もっと費用がかかるのか
分からない上、
「くらいは」「らしい」では、それが正確な情報なのかどうか
はっきりしません。
修理の手配をして、ある程度、目算がつくのであれば
「修理には10万円以上かかる見込みです」
実際に修理業者に見積もりを依頼したのであれば
「修理の見積もりを取ったところ、13万円かかります」
と書くと、状況がつかめます。
「~くらい」「だいたい」というぼんやりしたくくりや
「らしい」「ようだ」といった人づての表現では
相手ははっきりとイメージできません。
見たり聞いたりしたままではなく
実際の金額を調べたり、確認したりしたうえで
数字で示すようにすると、具体的に状況・状態が伝わります。
根拠のない予想や大雑把な捉え方ではなく
その場にいない相手に、できるだけ正確な情報を伝えることを
意識し、工夫しましょう。