今週は、敬語の誤った使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法             < おかしな敬語(2)
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                       「ご議論をいただく」

今週は、敬語の誤った使い方を事例を挙げながら
みていきたいと思います。

—————————–
皆様方にご議論をいただいて
大変有意義な会となりました。
—————————–

上記の一文の問題点は
「ご議論をいただいて」
という表現です。

伝えたいのは
「皆さんに議論してもらって」
ということ。

敬語を使って書く場合
「皆様に議論していただいて」
とすればよく

「議論」の前の「ご」、後の「を」
は不要です。

—————————–
皆様に議論していただき
大変有意義な会となりました。
—————————–ー

敬語表現で、不要な「を」を入れてしまう例がほかにもあります。

「ご講演をいただく山田太郎先生」
「ご理解をいただきたく存じます」
「ご執筆をいただき、ありがとうございます」

これらはいずれも
「いただく」の前の「を」は不要です。

「を」を入れると収まりがよく感じられるのか
合いの手のように使われていることがあるので
注意しましょう。

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今週は、敬語の誤った使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法               < おかしな敬語
◆─────────────────────────────────◆
                         「お作りしている」

今週は、敬語の誤った使い方を事例を挙げながら
みていきたいと思います。

————————————–
一人でお作りしているので、
お待たせすることがあるかもしれません。
—————————————

上記は、手作りの菓子店のWebサイトにあった一文です。

「お客さまのご要望に応じた
オリジナルのケーキをお作りしています」
という文章であればいいのですが

上記の文例の主語は、自分。
つまり、お店の人ですから
「一人でお作りしているので」の「お作りしている」
という表現は適切ではありません。

なぜなら、
自分の動作に、尊敬語の「お~している」を
付けていることになるからです。

この場合は
「一人で作っているので」
としてよく、敬語を使う必要性はないと考えます。

したがって、次のように書き換えることができます

————————————–
一人で作っているので
お待たせすることがあるかもしれません。
————————————–

相手に対して
「お作りしています」という気持ちを伝えるための
表現だとは分かるのですが
敬語の使い方を間違えると
自分に敬意を払った、おかしな敬語になってしまいます。

主語は誰か
敬意を払う対象は誰かを確認して
敬語の使い方を考えましょう。

<追記>
ほかの言い方をするとしたら
————————————-
お客様のオーダーに
一人で対応しておりますので、
お待たせすることがあるかもしれません。
————————————-
も考えられます。

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