今週は、敬語の誤った使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < おかしな敬語(2)>
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「ご議論をいただく」
今週は、敬語の誤った使い方を事例を挙げながら
みていきたいと思います。
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皆様方にご議論をいただいて
大変有意義な会となりました。
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上記の一文の問題点は
「ご議論をいただいて」
という表現です。
伝えたいのは
「皆さんに議論してもらって」
ということ。
敬語を使って書く場合
「皆様に議論していただいて」
とすればよく
「議論」の前の「ご」、後の「を」
は不要です。
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皆様に議論していただき
大変有意義な会となりました。
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敬語表現で、不要な「を」を入れてしまう例がほかにもあります。
「ご講演をいただく山田太郎先生」
「ご理解をいただきたく存じます」
「ご執筆をいただき、ありがとうございます」
これらはいずれも
「いただく」の前の「を」は不要です。
「を」を入れると収まりがよく感じられるのか
合いの手のように使われていることがあるので
注意しましょう。