今週は、気をつけたい敬語表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語レッスン(2)
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                       「お会いしていただく」

今週は、おかしな使い方をしている敬語の文例を挙げつつ、
正しい敬語表現について紹介しています。

「まずは一度、当方とお会いしていただけますか?」

上記の文例で問題なのは
「お会いしていただけますか」
の箇所です。

ここでは
「お会いして」の「して」が不要で
「お会いいただけますか」
が適切です。

「会う」は自分でも相手でも行うので、敬語を混同しやすいです。
整理してみましょう。

▼自分が人に「会う」場合
主語は自分なので、謙譲語「お~する」を使い
「お会いする」

▼相手が自分に「会う」場合
主語は相手なので、尊敬語「お~いただく」を使い
「お会いいただく」

となります。

「お会いしていただけますか」は謙譲語と尊敬語を混同しています。
この場合、自分に会ってくれる相手が主語となるため、尊敬語で

「まずは一度、当方とお会いいただけますか?」

とします。

同様に、誤って「して」を使っている例として
「ご契約していただき、ありがとうございます」
「こちらにご記入してください」
「早急にご連絡していただけますか」
がありますが、

「ご契約いただき、ありがとうございます」
「こちらにご記入ください」
「早急にご連絡いただけますか」

のように「して」を外すことで尊敬語とするのが適切です。

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