今週は、読みやすい文章を書くための5つのポイントを紹介。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 読みやすい文章を書くコツ(4)
◆─────────────────────────────────◆
                             正しい表記

———————————-
読みやすい文章を書くためのポイント
———————————-
4)正しい表記
———————————-

先日、テレビのニュースのテロップの表記に
次のような誤りがありました。

誤)消防令補
正)消防令補

「指令」と「司令」の1字の違いですが
「指令」は、組織の命令系統を通して、上の者が下の者に指示・命令
すること。

「司令」は、警察・消防などで、その全体や部署を指揮する人のこと
という意味の違いがあります。

「しょうぼうしれいほ」とは、消防の指揮を執る人のことですから
「消防司令補」が正しい表記です。

日本語には、こうした同音異義語や
1字の違いで意味が異なる言葉が存在するので
注意が必要です。

例えば……

1)「精算」と「清算」

「精算」は、料金や運賃などの金額を最終的に細かく計算すること
「清算」は、貸し借りなどを計算・整理して始末をつけること

「精算」は金額に関することに使いますが、
「清算」は、「会社を清算する」「関係を清算する」と、
お金以外のことにも使われる、という違いがあります。

2)「おざなり」と「なおざり」

「おざなり」は、その場だけの間に合わせという意味。
「なおざり」は、注意深くないこと。
きちんとすべきことを手を抜いていいかげんにすることを指します。

どちらも「いい加減」という意味で使いますが
「おざなりな仕事」は、一応、仕事はしているものの、
いい加減で不十分な内容。

「仕事をなおざりにする」は、仕事そのものをほったらかして、
していないという違いがあります。

3)「的を得た」

これは「的を射た」と「当を得た」という2つの表現を混同している間違い。
「的を射た」は、的確に要点をとらえていること。
「当を得た」は、道理にかなったという意味。

「的を得た」という表現はなく
「的を射た」か「当を得た」を使い分けます。

「青田買い」と「青田刈り」のように
ほかにも、同様に意味を混同した表現も見かけます。

音で聞いただけだったり
パソコンの自動変換機能に頼ったままでいたりすると
こうした間違いに気づかないまま使っていることがあります。

表記、表現のうっかりミスで
誤解を招かないように注意することも
「読みやすい文章」を書くためのポイントです。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】