今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 読者からの質問(4)
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メールの決まり文句

<読者からの質問>————————————————

仕事のメールでよく使われる決まり文句に
「ご査収のほど」や「拝受しました」がありますが、
使用するにあたっての注意点などがあれば、教えてください。
(読者 E.Kさん)
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「査収(さしゅう)」とは、
書類や金品などをよく調べて受け取ることを意味します。

メールでも
「ご査収ください」「ご査収のほど、よろしくお願いいたします」
というフレーズを目にします。

この「査収」という言葉をわたしが初めて目にしたのは
FAXの送信状でした。

複数枚の書類をFAX送信する際
3枚なら3枚、5枚なら5枚
きちんと届いているかを確認していただけますか?
という意味合いで使われていたのが「査収」という言葉です。

FAXの場合、送信側は送ったつもりでも
書類が重なって3枚が2枚しか届いていない
といったことがあり、

相手に確実に届いているかを確認する必要から
「ご査収ください」といった表現が使われていました。

ところが、メールでは
FAX送信のときよりも確実にデータが届くようになり
添付忘れをしないかぎりは
「査収」つまり、受信側が「きちんと届いているかどうか」
よく調べて受け取ると習慣自体がなくなっていると感じます。

ビジネスのやりとりでは、慣例として定着していることもあり
相手に対する丁寧な表現として使われているようですが

メールの場合は
「ご確認ください」
「ご確認いただけますか」
として十分と考えます。

「拝受しました」は」メールやデータを受け取ったことを
相手に知らせる際によく使われるフレーズです。

「拝見」「拝読」同様
謙譲の意味を持つ漢字「拝」を使うことで
「受け取る」という自分の動作をへりくだって、
相手に敬意を伝えるときに使うのが
「拝受しました」
です。

敬意の度合いによって下記のように使い分けます。

受け取りました < 受領(いた)しました < 拝受しました

社内のやり取りでは
「受け取りました」「受領しました」

上司に対しては
「受領いたしました」

客先には
「拝受しました」

もっとも丁寧な言い回しが「拝受しました」ですが
TPOに合わせて上記のように使い分けてもいいかもしれません。

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