今週は、?なメールの敬語事例をもとに解説します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語レッスン(3) >
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「お知り合いになった」
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Facebookでお知り合いになったA田さんのお店へ行ってきました。
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この「お知り合いになった」という言い回し
ネット上でよく見かけます。
これは、
「知り合いになった」相手(この場合は、A田さん)
に対して敬意を表したいという気持ちから
「お知り合いになった」という
敬語を使っています。
しかし、
A田さんと「知り合った」あるいは
「知り合いになった」のは、
自分。
上記の文章では表記されていませんが、
主語は「私」つまり、
A田さんと「知り合った」自分です。
ですから
「お知り合いになった」という尊敬語を
主語である自分に付けていることになります。
敬意の対象は、A田さんのつもりでも
文章では、自分自身に尊敬語を使ってしまっているのです。
このような場合
「知り合いになった」ことに敬語を使う必要はありません。
書き換えるとしたら…
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Facebookで知り合ったA田さんのお店へうかがいました。
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自分が主語ですから
「知り合った」でよく
敬語を使うとしたら、文末の
「行ってきました」です。
「行ってきた」という自分の行為をへりくだることで
相手に敬意を示す謙譲語を使うのが適切。
「行く」の謙譲語「うかがう」を使う方が
敬語の使い方としてしっくりきます。
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