今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(2)
◆─────────────────────────────────◆
                           「了解しました」

昨日に引き続き、同じ方からいただいた質問に回答します。

<読者からの質問>————————————————

3)「了解しました」「了承しました」「かしこまりました」の違い

4)「お願い致します」「お願い申し上げます」の違い

(読者 A.Nさん)
——————————————————————

3) いずれも「分かりました」に代わる丁寧な表現ですが
注意が必要なのは「了解しました」です。

当メールマガジンでは
「了解しました」は、目上の人へは使わない
としています。

例えば、上司が部下からの連絡に対して
「了解しました」と返答するのはOKですが

上司からの連絡に部下が返答する場合は
「承知しました」の方が好ましいと考えます。

質問にある「了承しました」は
仕事のやり取りのメールでは
「承知しました」「承りました」
でもよいでしょう。

「かしこまりました」は
目上の人の言葉を謹んで承る、という意味なので
「承知しました」「承りました」よりも
さらに改まった表現です。
客先に対して使うことが多いです。

4) 「お願いいたします」の「いたす」は、「する」の謙譲語。
「お願い申しあげます」の「申しあげる」は、
「言う」の謙譲語ですが、
「申す」よりも一段と謙譲の度合が強い表現です。

通常、メールで目上の相手や客先に対して
敬意を表す表現として、どちらもよく使いますが

一段と敬意を示す(=へりくだる)必要がある相手に使うのが
「お願い申しあげます」
と考えます。

このように、言葉の意味を分解していくと
適切な使い方を判断しやすくなります。

今回も「致します」「申し上げる」は
やわらかい印象を与える平仮名を使っているため、
回答も平仮名表記としました。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む