」
今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(4)>
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「ご案内のように」
今週は、気になる敬語の使い方について
例を挙げて取りあげています。
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今回ご注文いただきました商品は
サイトでご案内のように、入荷が8~9月の予定です。
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上記の文で気になるのが2行目の
「ご案内のように」です。
書き手は読み手(=注文した客)に対して
「ご案内」という言葉を使っているのですが
これだけでは、敬語表現として中途半端な印象が残ります。
「案内する」の尊敬語は
「ご案内します」「ご案内いたします」。
ですから、「ご案内」だけで終わらず
それに続く動詞がついていれば
敬語としてもっと分かりやすくなります。
上記の文を下記のように書き換えてみました。
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今回ご注文いただきました商品は
サイトでご案内しておりますように、入荷が8~9月の予定です。
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「すでにサイトに書いている」ことを強調したい場合は
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サイトでご案内しておりますように、
今回ご注文いただきました商品は入荷が8~9月の予定です。
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とする方が分かりやすいかもしれません。
メールでよく見かけるのが
件名に「ご質問」「ご相談」とだけ書いているケース。
「ご」や「お」を言葉の前に付ければ、
一見、敬語風に見えますが
「質問」や「相談」を受ける言葉である
「あります」の丁寧語「ございます」を使うと
文章として収まりがよくなります。
「ご質問」→「質問がございます」
「ご相談」→「相談がございます」
名詞に「ご」や「お」を付けただけの敬語風の表現ではなく
名詞を“受ける”言葉を添えて
文として敬語を完成させるようにしてみましょう。