今週は、ミスや混同しやすい言葉について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる表現 >
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「継続を続ける」
同じ意味の語を重ねた言い方を「重言」と言います。
意外と無意識に使っているもので
例えば……
「大きな粗大ごみ」
もその一つですね。
大型のごみのことを指す「粗大ごみ」に
「大きな」が付くと、意味が重なります。
「継続し続ける」
というのも、「継続」はそのまま続くことを指しますから
後に「続ける」がくると、同じ意味になってしまいます。
同様に
「次の後継者」
も、事業や地位を次に受け継ぐ人を指すのが「後継者」なので
意味が重なる「次」は不要となります。
意外と気づかず使っていることもあるのでは?
微妙なのが
「むやみやたら」。
善悪やあとさきを考えないで事を行う点に重点があるのが「むやみ」。
理由やけじめもなく繰り返すことを「やたら」。
意味としてはかなり近いため、
「むやみやたら」を重言とする説もあります。
が、ほとんどその意識なく使っていることが多い
言葉でもあり、解釈が分かれるところです。
今週はこのように
言葉の雑学っぽく、
さまざまな角度から、気になる言葉を
紹介していきます。
<追記>
上記の重言を言いかえると
「大きな粗大ごみ」
⇒「大きなごみ」「粗大ごみ」
「継続し続ける」
⇒「継続する」「し続ける」
「次の後継者」
⇒「後継者」「後を継ぐ人」「○○を受け継ぐ人」
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