今週は、気になる敬語表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語レッスン(4)
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                      「なさっていらっしゃる」

今週は、気になる敬語表現について取り上げています。

「剣道をなさっていらっしゃるのですか?」

上記の一文で、気になるのが
「なさっていらっしゃる」
という言い回しです。

相手に尋ねたいのは
「剣道をしていますか?」
ということです。

「剣道をしている」の「している」は
動詞「する」に付く、状態を表す補助動詞。

補助動詞「~ている」の尊敬語は
「~いらっしゃる」です。

ですから、
「剣道をしている」の尊敬語は
「剣道をしていらっしゃる」となり

その疑問形は
「剣道をしていらっしゃいますか?」
あるいは
「剣道をしていらっしゃるのですか?」
です。

または
元の文を「剣道をする」と捉えれば
動詞「する」の尊敬語は、「なさる」なので
「剣道をなさる」。

その疑問形は
「剣道をなさいますか?」。

この場合、剣道を現在、しているかどうかを尋ねる文なので
「剣道をなさっていますか?」。
という書き方もできます。

したがって、
「剣道をなさっていらっしゃるのですか?」
は「なさる」か「いらしゃる」のどちらかを使えばよく
このままでは過剰な敬語となってしまいます。

・剣道をしていらっしゃいますか

・剣道をしていらっしゃるのですか

・剣道をなさっていますか

このいずれかを使うのが適切と考えます。

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