今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語レッスン(3)>
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「登場されておられます」
今週は、実際に受け取ったり、ネット上で目にした
気になる敬語の使い方の事例を取り上げています。
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本日、Webサイトも公開され、県知事も登場されておられます。
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上記の一文
書き手の所属先によって、言い回しが変わってきます。
書き手が県の関係者(県庁の職員)であれば
県知事は「内部の上司」に相当するため、対外的に
「~しておられます」という尊敬語を使うのは間違いになります。
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本日、Webサイトも公開され、県知事も登場しています。
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とするのが適切です。
一方、
書き手が県以外の関係者
例えば、県関連のキャンペーンをとりしきる広告代理店とか
県が自社にとって客先にあたるような場合の立場であれば
県知事は、外部の偉い人
ということですから
「登場なさっています」とか「ご登場いただいています」といった
尊敬語を使います。
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本日、Webサイトも公開され、県知事にもご登場いただいています。
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このように考えていくと
最初の文例にある「登場されておられます」が
おかしな敬語であることが分かります。
「~する」の尊敬語は「~なさる」「~される」ですが
「~されておられる」には、さらに
「~いる」の尊敬語「~おられる」が加わり、敬語が重なっています。
書き手にとって
相手はどのような立場であるかを確認することも
適切な敬語を使うときのポイントになります。
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