今週は、誤った敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 敬語レッスン
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再送ください

「添付ファイルがなかったので、再送ください

必要なデータがメールに添付されていなかったので
もう一度、送信してくださいという意味の上記の一文。

でも、「再送ください」という表現は
敬語としては正しくありません。

元の言葉は「再送する」。

尊敬語の「くださる」は
「再送する」という行為を丁寧に表現するために
付くので

「再送ください」の「ください」の前に
「して」が付いて
「再送してください」とするのが適切な表現です。

ところが上記の文では
「して」が省略されています。

「添付ファイルがなかったので、再送してください

とするのが正しい使い方です。

「○○の詳細をメールください

という一文も「ください」の前の
「して」が省略されています。

「○○の詳細をメールしてください

もっと丁寧に書く場合は
「○○の詳細をメールでお知らせください」
「○○の詳細な内容をメールで送ってください」

とします。

ダウンロードいただき、詳細をご覧ください」

という一文も、同様に「いただき」の前の「して」が
省略されています。正しくは

ダウンロードしていただき、詳細をご覧ください」

とするのが適切です。

<追記>

「して」が欠けていることを示すために
「○○してください」という文例を挙げましたが
それが命令調に感じられる場合は
「○○していただけますか」
とすると表現が和らぎます。

「添付ファイルがなかったので、再送していただけますか

「○○の詳細をメールしていただけますか

「ダウンロードして、詳細をご覧いただけますか

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