今週は、誤った敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 敬語レッスン(4)>
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誰を「立てるべき」か?

「同期の仲間に○○をお祝いしていただきました

○○は結婚でも栄転でもいいのですが
「お祝いしていただきました」は
「同期の仲間」という自分側の人たちである友人を
敬語で高めていることになります。

この場合は

「同期の仲間に○○のお祝いをしてもらいました
「同期の仲間が○○を祝ってくれました

として差し支えありません。

友人をお誘いして、参加してきました」

この一文も、目上の人や客先ではなく
自分側の人(つまり、身内)である友人を
謙譲語「お~して」を使って立てた表現になっています。

友人を誘って、参加してきました」

でなんら問題ありません。

「佐藤様のことはかねがね木村から伺っております

客先の役職が高い相手である佐藤さんに対し
自社の上司である木村部長から
「あなたのことを聞いています」と伝えるときの
一文です。

しかし、この場合も
「木村から伺っております」
と謙譲語「伺う」を使うと
「木村部長がいつも話してくださっています」
という意味となり

本来、立てるべき相手である
社外の目上の相手である佐藤さんよりも
自分の上司である木村部長を立てることになってしまいます。

したがってこの場合は

「佐藤様のことはかねがね木村から聞いております

とします。

このように
「立てるべき相手」が誰なのか
相手を「立てるべき」文なのかを
見きわめてから敬語を使わないと

最終的に、
ちぐはぐな一文になったり
立てるべき相手を低めたりすることになるので
注意が必要です。

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