今週は、読者の方からの質問に回答します
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(4)
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                            社内の反応

昨日、取り上げた「敬語の向かう先」についての質問と回答に
質問者から次のような返信があったので、紹介します。

<読者からの返信>————————————————

このようなケースでは、やはりB社に対する敬語は不要ということですね。
とても腑に落ちました。

ただ悲しいのは、このような敬語はおかしいです、
むしろ提出先のお客様に対して失礼にもなります、と
社内で指摘しても受け入れられないことです。

私自身「敬語の向かう先」ということを
今回初めて意識したので偉そうなことは言えないのですが、
「社外の会社や人すべてに敬語は使うもの」という一元的な考えに
安住している人たちは耳を貸してくれませんでした。

「させていただきます」もいまだにかなり横行していて悲しく思う反面、
言葉は変化していくもの、多数派の勝ちなんだろうか、
今回の文書にしても、お客様も「社外全てに敬語は使う」派だったら
問題ないのだろうし……と、思い悩む毎日です。
(いえ、そんなに深くは悩んでいませんが^^;)

せめて自分が当事者として作成する文書では、
できる限り正しい日本語を使うよう、今後も努めてまいります。

(読者 M.Sさん)
——————————————————————

M.Sさんのように
「なんだか変だな」と気づき
調べたり、人に質問して
自分では納得できたのに

それを社内で指摘しても
「うちの社では昔からこうだから」と習慣化していたり
「今までこれで通用したんだから問題ない」とやり過ごされたりして
受け入れてもらえない

という声は、他の質問者からも何度となく聞いてきました。

メールの言葉遣いや言い回しが
本来の使い方とは違っていても
「多勢に無勢」「長いものには巻かれろ」
さらには
「言葉は生き物。変わっていくものだから」
と片付けられてしまうのは、切ない話です。

でも、M.Sさんが最後に書いている通り
「せめて自分が当事者として作成する文書では、
できる限り正しい日本語を使うよう、今後も努めてまいります」
という気持ちを忘れずに持ち続けてほしいと願っています。

小さな抵抗、わずかな力かもしれませんが
社内の理解は得られなくても
自分が直接指導する新人や後輩には
教える機会があるかもしれません。

言葉の本来の意味とか使い方、
正しい表現と誤った表現の違いを
知らずにいるより、知っておくことで
あなた自身の信頼が増し、好印象を与えると信じています。

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