今週は、 注意したい敬語の使い方を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる敬語(2)>
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                         「先輩方の皆さん」

今週は、間違いやすい敬語の使い方を取り上げています。

——————————————————
先輩方の皆さんが元気にあいさつをしていらっしゃいました。
——————————————————

この一文で気になる敬語の使い方が
「先輩方の皆さん」
とう言い回しです

「先輩たち」を敬意をもって表現する場合は
「先輩方」。

「方」は「がた」と読み
人を表わす名詞や代名詞に接尾語として付いて、
複数の人々をいうときに使います。

「皆さん」を付けるのであれば
「先輩の皆さん」
ですが、社内の先輩に使う言い回しとしては
少々よそよそしい感じがします。

「方」と「皆さん」の両方を使うのであれば
「先輩方の皆さん」ではなく
「先輩の皆さん方」とするのが適切です。

したがって、この場合は

————————————————
先輩方が元気にあいさつをしていらっしゃいました。
————————————————
あるいは
——————————————————–
先輩の皆さん方が元気にあいさつをしていらっしゃいました。
——————————————————–
とします。

社外の相手に対しては
「皆さん」あるいは「皆様」を使い
「会員の皆様」
「本日、お集まりの皆様方」
とします。

複数の人を敬意を込めて指すときに使うのが

例)和服のご婦人
お世話になった先生

対して、
自称の代名詞に「ども」を付けると
謙譲の意を表します。

例)わたくしどもの会社は広島に本社がございます。
手前どもでは取り扱っておりません。

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今週は、 注意したい敬語の使い方を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語
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                            「申される」

「部長が申された通りに対応しましたが……」

この一文で気になる敬語の使い方は
「申された通りに」の「申された」です。

「申す」は「言う」の謙譲語。
自分をへりくだって、相手を立てる敬語です。

謙譲語を使うときの主語は「自分」なので
「部長」が主語の上記の文に使うのは不適切。

この場合は
「言う」の尊敬語「おっしゃる」を使い

「部長がおっしゃった通りに対応しましたが……」

とします。

このように謙譲語「申す」を
尊敬語と混同し、そのうえ
尊敬の助動詞「れる」を付けて
「申される」
として使っている事例が見受けられます。

あるいは
尊敬語「おっしゃる」に
尊敬の助動詞「れる」を付けて
「おっしゃられる」
といった使い方をしている例もあります。

これは尊敬語が重なった「二重敬語」。

耳で聞いた「音」の感覚のまま使うと
このような敬語の間違いを起こしやすいです。

相手を立てる「尊敬語」を使うときは
主語は相手。

例)部長が言った ⇒ 部長がおっしゃった

自分をへりくだって、相手を立てる「謙譲語」では
主語は自分。

例)私が部長に○○と言った。
⇒私が部長に○○と申しました

今週はこのように
間違いやすい敬語の使い方を取り上げます。

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今週は、 重複した言い回しについて取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 重ね言葉に注意!(4)
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                     人にまつわる言葉の重複

 意味が重なっているのに
 気づかずに使っていることがあります。
 今一度、チェックしてみましょう。

 「人材」という言葉も実は、重ねて使っていること多いです。

 × 当社では、有能な人材を求めている ⇒ 当社では、人材を求めている

 「人材」とは、もともと
 世のため人のために役に立つ有能な人のことを意味します。

 「材」には、「材料」とか「素材」といった
 原料となるものという意味のほかに

 才能とか働きという意味もあり
 「人材」「逸材」の材は、それに相当します。
 
 したがって「有能な人材」には意味が重なっており
 「有能な」を付けずに「人材」だけでよいということになります。

 会社案内などに「優秀な人材」「優れた人材」といった言葉が
 使われていますが、「人材」の意味に鑑みれば
 「優秀な」「優れた」も不要ということになります。

 会社にとって「人材」とは、
 才能や能力を生かし、会社をもりたてる力のある人。
 だからこそ、会社にとっては財産であるという意味合いから
 当て字の「人財」を使うところもあります。

 × 各界に人材を数多く輩出した名門校 ⇒ 各界に人材を輩出した名門校

 「輩出」は、優れた人が次々と世に出ること、あるいは、世に出すこと
 という意味。

 「たくさんいる」という意味合いを含むので
 「数多く」「多く」を付け加える必要はなく
 「輩出した(する)」のみでよいのです。

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 【しごび】 の お す す め
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今週は、 重複した言い回しについて取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 重ね言葉に注意!(3)
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                 「辞める」を意味する言葉の重複

 意味が重なっているのに
 気づかずに使っていることがあります。
 今一度、チェックしてみましょう。

 「辞める」ことを意味する言葉の重複の例を2つ挙げます。

 × 役員が辞職する ⇒ 全役員が辞職する 役員が総辞職する

 「全役員」の「全」と
 「総辞職」の「総」は
 全ての、全員がという意味で同じなので
 どちらかを使います。

 「役員全員が総辞職」というのも意味が重なっているので
 「役員全員が辞職」とします。

 × 辞意の意向を固める ⇒ ○ 辞意を固める 辞職の意向を固める

 「辞意」は、辞退・辞職したいという気持ち。
 「意向」は、心の向かうところなので
 「辞意」という言葉の中に、
 「意向」の意味が含まれていることが分かります。

 「辞意の意向」では意味が重なるため、
 「辞意を固める」か

 「意向を固める」とするのであれば
 前に来るのは「辞意」ではなく「辞職」です。

 改めて文字を見ると「意」が重なっていることに気づくのですが
 「辞意の意向」でなんとなく覚えてしまっていると
 間違いやすいです。

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今週は、 重複した言い回しについて取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 重ね言葉に注意!(2)
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                     「最」が付く言葉の重複

 意味が重なっているのに
 気づかずに使っていることがあります。
 今一度、チェックしてみましょう。

 「最」が付く言葉を
 意外と重ねて使っています。例えば……

 × 最初の書きだし ⇒ ○ 書きだし

 「書きだし」は文章の書き始めを意味するので
 「最初の」は不要。
 「書きだし」だけで意味をなします。

 × まず最初に ⇒ まず初めに 最初に

 「まず」と「最初」の「最」は意味が同じなので
 「まず初めに」とします。
 もしくは「まず」をとって「最初に」だけを使います。

 「初め」に対して「終わり」についても
 うっかり言葉を重ねているケースも。例えば……

 × 最後の切り札 ⇒ ○ 切り札

 最後に出すのが「切り札」なので、「最後の」は不要。
 「切り札を出す」「切り札は~」とします。

 × 最後の追い込み ⇒ ○ 追い込み

 最終段階に来ていることを「追い込み」というので
 「最後の」は不要。
 「追い込みをかける」「追い込みに入る」とします。

× 初歩から手ほどきをする ⇒ 初歩から教える 手ほどきをする

 基礎=初歩的なことを教えるのが「手ほどき」なので
 「初歩から」と意味が重なるため
 「初歩(基礎から)教える」に。
 または、「手ほどきをする」だけを使います。

 「最初から手ほどきをする」も同様に意味が重なるので
 「最初から教える」か「手ほどきをする」かの
 どちらかです。

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 【しごび】 か ら お 知 ら せ
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法          < 重ね言葉に注意!
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                          「お体にご自愛」

意味が重なっているのに
気づかずに使っていることがあります。

例えば「お体にご自愛ください」。

文の結びによく使うひと言ですが
「自愛」は、自分の体を大切にすることなので
「お体に」は不要。

「ご自愛ください」だけとするか
いたわるという意味の大和言葉「厭(いと)う」を使い
「お体をお厭いください」
というひと言をお勧めします。

▼バックナンバーでも紹介しています。

ほかにも
「今の現状を考えると」
の「今の現状」も意味が重なっているので

「今の状況を考えると」か
「現状を考えると」
のいずれかにします。

「改めて改定する」
「加工を加える」
もうっかり使ってしまいがちな重ね言葉です。

「違和感を感じる
「返事を返す」
なども同様ですね。

▼参考になるバックナンバー

過去に何度か当メールマガジンでも取り上げている
テーマなのですが
言葉を見直すために、今一度
チェックしていきたいと思います。

 
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