今週は、読者の方からの質問に回答します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(3)
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                     「お亡くなりになられました」

 過去のメルマガ記事にご意見をいただいたので
 ここで訂正と解説をします。

 下記は、「お亡くなりになられる」< 敬語注意報(3)>VOL.1872
 にいただいたご意見です。

 <読者からの意見>————————————————

  日本語的には「亡くなる」は丁寧語ではありませんよ。
   「亡くなる」は「死ぬ」の婉曲的な使い方なので敬語ではありませんし、

  文化庁審議会答申「敬語の指針」(平成19年)にも
  「慣習上 「お(ご)」と組み合わせることがなじまず
  「お(ご)・・・になる」の形が作れない動詞もあるので、注意を要する。
   例:×お死にになる(→お亡くなりになる、亡くなられる)」
  とありますので

  「お亡くなりになられました」は間違った敬語ではありませんよ。
                       (投稿者 赤畑さん)
 ——————————————————————

 VOL.1872 の記事で
 ————————————
 「死ぬ」の丁寧語が「亡くなる」です。
 その尊敬語は
 「お亡くなりになる」あるいは
 「亡くなられる」です。

 ————————————

 と書いていますが、
 赤畑さんのご指摘をいただき
 改めて調べたところ

 「亡くなる」は「死ぬ」の丁寧語ではなく、
 「人が死ぬ」ことの婉曲的な言い方でした。
 ここに訂正いたします。

 「死ぬ」を敬語で表す際
 通常、尊敬語として使われる「お・・・になる」を使うと
 「お死にになる」ですが

 これは言葉としてなじまないため
 「死ぬ」の婉曲的な表現である「亡くなる」を用いた
 尊敬語が
 「お亡くなりになる」「亡くなられる」
 と「敬語の指針」にはあります。

 ※敬語の指針
  第2章 敬語の仕組み 第2 敬語の形 1尊敬語
  【補足ア: お(ご) 「 ・・・になる」を作る上での留意点】

 「亡くなる」の尊敬語は
 「お亡くなりになる」「亡くなられる」
 ですから、

 「お亡くなりになられる」の「なられる」は
 二重敬語となり、不要というのが
 VOL.1872 で述べたかったことです。

 したがって
  「お亡くなりになりました」とすればよく

 「お亡くなりになられました」はやはり、
 二重敬語ではないでしょうか。

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