今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(2)>
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「ご持参してください」
今週は「おや?」と気になる
敬語の使い方を取り上げています。
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必要書類をご持参してください。
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上記の一文で気になるのが
「ご持参してください」です。
「持参」は、もともと「持って参る」という謙譲語で
自分が相手に持って行くときにへりくだって使う言葉。
※参考 「ご持参ください」< 敬語レッスン(3)>VOL.2675
この場合は
相手に「持ってきてください」と伝えたいので、
使うのは相手を主語とする尊敬語です。
尊敬語「お(ご)~になる」を使い
「お持ちになってください」。
あるいは「~になる」を省いた尊敬語
「お(ご)~ください」とした
「お持ちください」
とするのが適切です。
したがって、冒頭の例文は次のように書きます。
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必要書類をお持ちになってください。
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または
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必要書類をお持ちください。
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「ご持参して」は
「ご持参する」の活用形です。
自分が「持って行く」場合は、
謙譲語「お(ご)~する」を用い
「私が資料をお持ちします」
とし、すでに謙譲の意を持つ「持参」は使わないほうがよいでしょう。
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【しごび】 の お す す め
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お願い事をするときには「差し支えなければ」
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神垣あゆみ企画室