今週は、勘違いしやすい言葉の変化についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 勘違い言葉(2)>
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「上司におもねず」
今週は、本来の言葉を変化させて使っている間違いについて
取りあげています。
「おもねる」の否定形は
「おもねず」でしょうか? 「おもねらず」でしょうか?
「おもねる」は、相手に気に入られるように振る舞うこと。
動詞「おもねる」はラ行五段活用なので、
語幹「おもね」が
おもねラ(ない)・おもねリ(ます)・おもねル・おもねレ(ば)・
おもねロ(う)
と変化します。
その否定形は、
「おもねる」の未然形「おもねら」+否定の助詞「ず」
で「おもねらず」となります。
× 彼は上司におもねず、毅然としています。
○ 彼は上司におもねらず、毅然としています。
あるいは、「おもねらない」とします。
× 彼は上司に決しておもねない人です。
○ 彼は上司に決しておもねらない人です。
「おもねる」の打消しは、
「おもねず」「おもねない」と「ラ」抜きではなく
「おもねらず」「おもねらない」とするのが適切です。
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神垣あゆみ企画室