今週は、あれ?と思う敬語の使い方を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(3)>
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「ご愛顧を賜り」
今週は、こうしたらもっとしっくりくるのでは?
という敬語の使い方について取りあげています。
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本年は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
来年も変わらずサービス向上につとめて参りますので、
変わらぬご愛顧を賜りますようお願いいたしまして、
簡単ですが年末のご挨拶とさせて頂きます。
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年末のあいさつメールですが、
2行目が要素を詰め込み過ぎていて長くなっています。
最後の「簡単ですが年末のご挨拶とさせて頂きます」を省き、
その上の行を整理してみましょう。
1行目の「変わらずサービス向上に」と
次の行の「変わらぬご愛顧を」は、
「変わらず」「変わらぬ」が続くので、
1行目を「一層」に。
「つとめて参ります」の表記は
「まいる」が補助動詞なので平仮名表記にして、
「努めてまいります」に変更します。
「ご愛顧を賜り」も文の最初の行にあり、
次の「ご愛顧を賜りますよう」と重なるので、
言いまわしを変えて「お付き合いを」とします。
したがって、書き換えると…
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本年は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
来年も一層サービスの向上に努めてまいりますので、
変わらぬお付き合いをお願いいたします。
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最後の行の「お付き合い」は
「お引き立て」としてもよいでしょう。
同じ敬語の言い回しを繰り返し使っていることがあるので、
書いた後は読み返して、重複がないか整理すると
行数も減り、スッキリします。
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