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今週は、読者の方からの質問に回答します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(5)>
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「させていただく」の行方
<読者からの質問>————————————————
勤め先の会社内で、若手を指導(?)する際にも、
メールマガジンのバックナンバーを参照しながら
「やんわりと」指導しています
(後述の「させていただく」は、会社内で幅広く)。
さて、神垣さんが過去に何度か書かれている
「させていただく」の誤用について、
現在では、日本中、老若男女、特に芸能人が
「させていただく」の誤用を連発しており、
さらには民放のアナウンサーまでもが誤って使うようになり、
そのうち、「らぬき言葉」や
「『情けは人の為ならず』の誤解釈」などのように
「市民権」を得てしまうではないかと心配しています。
社内で指導しても、
「糠に釘」ではないかと思うようになってきました。
(読者 Y.N さん)
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「させていただく」の誤用の広がり、定着に関しては
残念ながら、なす術がないというのが正直な感想です。
最大の原因は
「話し言葉として耳に入ってくる」ことだと
思っています。
テレビやラジオで「させていただく」を
有名人(アナウンサー含む)が使い続ければ、
耳に残り、言葉にして発してしまうのは
自然の流れなのかもしれません。
当メールマガジンで
「新年あけましておめでとうございます」は重言である
と書きましたが
年初のテレビやラジオを注意してみると
これを使う司会者、アナウンサー、パーソナリティーの
何と多かったことか。
言いやすいフレーズ、収まりのよい言い回しは
それが誤りであっても「使いやすい」ために
広がっていくのだと思います。
でも、社内で若い社員に指導する立場の方には
世間の風潮に流されず、正しい使い方を指導していただきたい
と願っています。
言葉の使い方が時代によって変わっていくのは
仕方ないことかもしれませんが、
正しい言い方、使い方を知ったうえで
敢えて使わないのと
全く知らないまま、人が言っているからなんとなく使うのとでは
意味が全く異なると思うからです。
私は「させていただく」の濫用には
未だに違和感を覚えるので
メールマガジンでもしつこく書いていくつもりです。
ささやかな抵抗かもしれませんが、
細い糸でも伝え続ければ、
引き継いでくれる人がいると信じています。
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