今週は、メールをはじめとする伝達についての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 最適な伝達方法とは?(5)>
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で、結論は?

VOL.3019 で紹介した私が体験した事例で、長く会っていない相手からの
突然のメッセンジャーで送られてきた相談事をそのまま受けていたら、条
件の良い仕事になっていたかもしれません。

でも、メッセンジャーでの相手とのやり取りに気持ちが“乗れ”なかった
のは、相手本意のペースで物事が進もうとしていることに違和感を覚えた
からだと思います。

自分が逆の立場だったら、と考えると、相手の相談は別件のミーティング
の合間にちょっと打診してみたかった程度の用件だったのだろう、と想像
しました。

「できるかどうか、ちょっと聞いてみる」にはスピーディーでダイレクト
なメッセンジャーは、最適な伝達手段です。

細切れ時間に連絡して、つながる相手と用件を手っ取り早く済ませる、と
いう感覚の相手に私が即応できていれば、詳細を打ち合わせたり、すぐに
作業に取り掛かれるような資料や材料が送られてきて、次の段階に進んで
いたことでしょう。

過密なスケジュールの合間を縫って、空き時間にどんどん用件を済ませて
いく場合、自分本位の連絡になるのは当然のこと。

でも、自分に置き換えた時、依頼する時点で「この案件はこの人に依頼し
たい」というところから始まり、まずは相手の意向を聞いてからやりとり
をする、という対応の仕方なので、自分の都合より相手の都合を重視しま
す。伝達手段もメッセンジャーでなくとも、メールや電話で事足ります。

伝達手段にこだわらず、もっとも早く、ダイレクトに連絡がつく方法で連
絡を取り合うことを優先するのか。
段階を踏んで、場合によっては時間をかけて話を詰め、確実な対応を望む
のか。

どちらをとるべきか、考えさせられる事例でした。

その状況に応じた伝達手段でもっとも効果的な手段を使う、という判断は
どんな場合も必要と考えますが、伝達手段が増えつつある今、その判断も
簡単・単純にはできなくなっているように感じます。

自分と同じ感覚、スピード感の人とだけ仕事ができれば、ストレスもトラ
ブルも起こりにくいのでしょうが、現実は自分とは違う感覚とスピード感
の相手と、それぞれ異なる伝達手段で違和感を抱えたままやり取りを続け、
疲弊・消耗することの方が多い気がします。

こうして書きながらも、結論が見つかりません。

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