今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法          < 気になる敬語(2)>
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受発注の関係で捉えると…

今週は、気になる敬語の使い方について取り上げていきます。

「企画書をご作成いただくことは可能ですか?」

という一文。相手から「企画書を作成してもらえるか」という打診なので
すが、相手は私より年下なため、年上の私に気を遣って敬語を使ったのだ
と思われます。

しかし、仕事の受発注の関係で捉えると、相手は発注者で、それを受ける
自分(=私)は受注者です。ですから、受注者である私に敬語を使う必要
はないのでは? と思いました。

この場合
「企画書の作成をお願いできますか?」
「企画書の作成を依頼できますか?」
とすればよいと考えます。

セミナーなどの講師の依頼のやり取りで

「3月にセミナーの講師をご依頼できないでしょうか」

という一文も「講師=偉い人、先生」と捉え、敬語を使っていると思われ
ますが、セミナー主催者が発注者で、講師は受注者なので

「3月にセミナーの講師をお願いできますか」
「3月にセミナーの講師を依頼できますか」
でよいと考えます。

「ご作成いただく」「ご依頼できないでしょうか」も
敬語の使い方としては微妙で、とってつけた感じが否めません。

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今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語 >
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「さん」付けの謎

最近、とても気になる敬語の使い方があります。

それは「さん」付け。

彼女さん、彼氏さん。
農家さん、生産者さん、消費者さん。

会社や店舗の場所を示す図にも近所にある主な建物名として
「セブンイレブンさん」とか「吉野家さん」など、
「さん」付け表記がされています。

「さん」は人名や人を表す言葉に付いて、尊敬の意を表します。

人の名前を呼ぶとき、「田中さん」「佐藤さん」のように使うのが一般的
ですが、「お嬢さん」「お医者さん」のように親しみを込めて使われるこ
ともあります。

「山田さんの彼女さん」とか「白菜農家さん」というのは、親しみという
より、相手に対する敬意や丁寧に言おうとする気持ちから「さん」付けし
ていると思われます。

では、「山田さんの彼女」「白菜農家」という呼び方は、相手に対して失礼
なのでしょうか?

山田さんのガールフレンドの名前が分からなければ「山田さんの彼女」と
するしかなく、「白菜農家」という呼び方が丁寧さに欠けると思うのであれば
「白菜農家の方」「白菜の生産者」として差し支えないのでは?

店舗や建物は人名ではないので、「さん」を付けなかったからと言って
呼び捨てにしているわけではなく、呼称として当然のことと考えます。

「さん」を付ければ、とりあえず丁寧、「さん」を付けないと呼び捨てに
しているようで失礼、相手に悪い気がする、と人を指す言葉にやたらと
「さん」を付ける風潮に疑問を感じます。これも一種の過剰な敬語と思え
てなりません。

自分の娘や息子のことを人に言う時「娘ちゃん」「息子くん」と呼ぶのも
個人的に不思議に思っています。

人に対して自分の子のことは「娘」「息子」でよく、「ちゃん」「くん」
付けするのは本人を呼ぶときだけでよいのでは? と感じています。

今週は、こうした気になる敬語の使い方について取り上げていきます。

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今週は、メールをはじめとする伝達についての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 最適な伝達方法とは?(5)>
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で、結論は?

VOL.3019 で紹介した私が体験した事例で、長く会っていない相手からの
突然のメッセンジャーで送られてきた相談事をそのまま受けていたら、条
件の良い仕事になっていたかもしれません。

でも、メッセンジャーでの相手とのやり取りに気持ちが“乗れ”なかった
のは、相手本意のペースで物事が進もうとしていることに違和感を覚えた
からだと思います。

自分が逆の立場だったら、と考えると、相手の相談は別件のミーティング
の合間にちょっと打診してみたかった程度の用件だったのだろう、と想像
しました。

「できるかどうか、ちょっと聞いてみる」にはスピーディーでダイレクト
なメッセンジャーは、最適な伝達手段です。

細切れ時間に連絡して、つながる相手と用件を手っ取り早く済ませる、と
いう感覚の相手に私が即応できていれば、詳細を打ち合わせたり、すぐに
作業に取り掛かれるような資料や材料が送られてきて、次の段階に進んで
いたことでしょう。

過密なスケジュールの合間を縫って、空き時間にどんどん用件を済ませて
いく場合、自分本位の連絡になるのは当然のこと。

でも、自分に置き換えた時、依頼する時点で「この案件はこの人に依頼し
たい」というところから始まり、まずは相手の意向を聞いてからやりとり
をする、という対応の仕方なので、自分の都合より相手の都合を重視しま
す。伝達手段もメッセンジャーでなくとも、メールや電話で事足ります。

伝達手段にこだわらず、もっとも早く、ダイレクトに連絡がつく方法で連
絡を取り合うことを優先するのか。
段階を踏んで、場合によっては時間をかけて話を詰め、確実な対応を望む
のか。

どちらをとるべきか、考えさせられる事例でした。

その状況に応じた伝達手段でもっとも効果的な手段を使う、という判断は
どんな場合も必要と考えますが、伝達手段が増えつつある今、その判断も
簡単・単純にはできなくなっているように感じます。

自分と同じ感覚、スピード感の人とだけ仕事ができれば、ストレスもトラ
ブルも起こりにくいのでしょうが、現実は自分とは違う感覚とスピード感
の相手と、それぞれ異なる伝達手段で違和感を抱えたままやり取りを続け、
疲弊・消耗することの方が多い気がします。

こうして書きながらも、結論が見つかりません。

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今週は、メールをはじめとする伝達についての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 最適な伝達方法とは?(4)>
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読者の反応

「あなたは日々の仕事のやり取りで、相手とのスピード感や対応力の違い
を感じることはありませんか?」
という問いかけに対する読者の方からの反応を紹介します。

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今回のメルマガはうれしかったです。
今までは結構ためになる内容が多く勉強になったのですが、
今回は、小生の悩みに該当する内容なので
うれしかったです。

時間感覚のすれ違いですか。
勉強されられる言葉ですね。
(読者 T.Jさん)
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今現在、まさに自分が陥っている状況です。

私は、普通の主婦で仕事関係ではないですが
喪中はがきが届いてお悔やみ、年始の挨拶にと電話を入れても
最近、振り込め詐欺対策なのか何なのか
電話に出ない人って結構多いと思いませんか?
携帯に電話して、相手がわかっているだろうにも関わらず無視されたり?

先日は、携帯に電話したら
「今出られないからもうしばらく経ってからかけ直すように」との
メッセージが流れ、直後電話がかかって来て、いきなりワンギリされました。
まるで今ならいいぞ、さっさとかけ直せと言わんばかりの横柄な対応です。

朝昼晩電話してもいるのかいないのか
二、三度電話してようやく出てもらったりと……

メールのやり取りもそうです。
読んでくれているのかいないのか
すぐに返事が戻って来ない等々のらりくらり……

こんな状況ばかりが続いて本当に疲れます。
人間関係がどんどん嫌になってきます。
(読者 Gさん)
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私はいつもスピード感の違いにストレスを感じています。
仕事のメールは相手がこちらにとってはユーザーさんとか
お客様等が多いので、メールでの返信が遅くとも、ある程度、
気長に待つことができます。

一方、友人(グループ)でのメールやメッセンジャーでは
自分としては、メールやメッセンジャーへの返信は数時間内に行う
ようにしていますが、相手の返事が何日も来なかったり、返事が
なかったりして、自分にとってはそのような時間差が信じられず、
大変なストレスとなっています。
(相手からメッセージがあり、それに返信しても、さらにその返信が
遅いとか、無いなど、驚きます)

メッセンジャーなどでは、新しいメッセージがあるとスマホに
何通が来てる旨のお知らせが表示されるはずと思いますが、
あまりに相手の対応が遅いのでグループ活動のやる気も萎えて
しまいます。
(読者 T.Hさん)
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本日の伝達ツールの使い分け、私も全く同感です。

PCのキーボード入力に慣れていることもあると思いますが、SNS
ではどうもフォーマルな感じがしません。

また、スマホやタブレットのスタッド入力もキーボード入力に比べる
とメチャクチャまどろっこしくて「キーッ!」ってなります。
(今どきのJC、JK、JD、OLは「よくもまぁ親指1本をあんなに器用
に動かして入力できるものだ」と感心してしまいます。
まるで親指が別の生き物のようにさえ見えてしまいます)

(読者 Y.Nさん)
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【しごび】 の お 知 ら せ
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ひろしまきもの遊びの拠点「和の学び舎」でも
大和言葉講座が始まります。

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日 時 2月8日(木)19:00~20:00

受講費 3,000円

▼お申込み

ぜひ、ご参加ください。

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