今週は、メールとLINEの伝達方法の違いについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < メールとLINEの間(5)
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「書いて伝える」こと

メールは便利だと思っていたら、瞬く間にLINEやメッセンジャーが広まり、伝
達・連絡がますます便利になりました。

10代、20代の自分の子ども世代が器用にスマホを操り、時間を惜しんでLINEの
やり取りをしているのを見て、ビジネスの場でもメールからLINEやメッセンジ
ャーにツールが変わるのは、そう遠くない将来と予感します。

文字にして伝える方法も、従来のメールのように「考えてから書く」シナリオ
型に加え、「書きながら考える」即時対応のアドリブ型がすでに増え始めてい
ます。

即決即行ができるにLINEやメッセンジャーによるコミュニケーションは、ビジ
ネスのスピードをますます早めていくことでしょう。

ただ、スピードアップに伴うムダやトラブルも発生することが考えられます。

事前に情報を整理し、優先順位を付け、論理的に用件を伝えることができるメ
ールに対し、瞬発的・感情的に反応する傾向が強いLINEによる対応は、お互い
の呼吸やタイミングが合わないと収拾がつかず誤解を招きやすいと感じます。

伝達すべき内容を頭の中でさっと整理し、順序立てて分かりやすく相手に伝え
る訓練をしておかないと、LINEによる仲間内だけのコミュケーションに慣れきっ
ていると、職場で社外の相手とメールでやり取りする際、勝手の違いに戸惑う
ことが多くあるのではないでしょうか。

社外の相手、初めてコンタクトをとる相手とのやり取りは電話にしてもメール
にしても対面でも、LINEによる気楽なノリの対話とは異なります。相手を尊重
した上で、きちんと仕事の取引や交渉ができるようになるには、日々のメール
で相手に用件が正確に伝わる文章を書く訓練をすることから始まると考えます。

メールがコミュニケーションツールとして“過去のもの”になったとしても、
「書いて伝える」ことの本質は変わらないと思うのです。

 

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