今週は、敬語の使い方についての雑感です。
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仕 事 Begin の メ ー ル 作 法 < 敬語の問題(2)>
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その「さん」や「お」は必要?
今週は、敬語の使い方に感じる疑問や違和感について取り上げています。
先日、ラジオ番組で「○○のファンさんに支持されています」と言っていまし
た。またあるときは「このたびの災害では、多くの方がお大変な状況だと思い
ます」と言っていました。
「○○のファン」である人たちを呼ぶ場合、敬称の「さん」を付ける必要があ
るのだろうか。また、形容動詞の「大変」に丁寧語の「お」は必要なのだろう
か、と思ってしまいました。
「○○のファン」として「さん」を付けなくても、「○○のファン」である人
たちに失礼にはならないし、呼び捨てにしていることにもならないはず。
「お大変な状況」という言い回しも、被災した人達に対して失礼にならないよ
うに、という配慮から来る言葉だと思うのですが、その前の「多くの方」の
「方」という言葉が丁寧なので、「お」を付けなくても「大変な状況」として
差し支えないのでは?
上記に挙げた一文はそれぞれ
「○○のファンに支持されています」
「このたびの災害では、多くの方が大変な状況だと思います」
とすればよいと考えます。
このように相手を気遣うあまり、「そこまでしなくても……」と感じる敬称や
丁寧語の使い方が増えているように感じます。そうした過剰な言葉遣いが増え
るほど、使っていない方が肩身の狭い思いをすることがあります。特にラジオ
やテレビなど、“音声”で入ってくる言葉は人から人へ伝わりやすく、難儀だ
なぁと思います。
以前にも「さん」付け問題を取り上げています。参考にしてください。
▼「さん」付けの謎< 気になる敬語 >VOL.3024