今週は 、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 敬語レッスン(5)>
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                     「存じ上げる」と「存じる」

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反対意見が多いことは重々存じ上げております。
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目上の相手に「知っている」と伝える場合の敬語の使い方は、これでよいでしょ
うか?

「知る」の謙譲語は2種類あります。謙譲語Iの「存じ上げる」と、謙譲語IIの
「存じる」です。

「存じ上げる」と「存じる」の違いは、「知る」という行為が向かう先の相手
を高める謙譲語Iが「存じ上げる」。

知っている自分をへりくだることで、相手に対して丁寧に述べる場合に使うの
が謙譲語IIの「存じる」です。

したがって、相手に向かって「重々知ってます」という意を伝える場合は、
「存じ上げる」ではなく「存じる」を使います。
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批判的な意見が多いことは重々存じております。
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では、謙譲語I「存じ上げる」はどのようなときに使うのでしょうか。
自分が「知っている」相手のことを立てる際に用いるのが「存じ上げる」です。
例えば
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御社の山田会長のことはよく存じ上げております。
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といった具合です。

バックナンバーでも取り上げているので参考にしてください。

「存じ上げます」< 敬語注意報(4)> VOL.1673

ここで、謙譲語Iと謙譲語IIの違いを整理しておきましょう。

謙譲語I … 自分側から相手側や第三者に向かう行為について、その向かう先
       の人物を立てて述べるもの
       例)存じ上げる 申し上げる うかがう など

謙譲語II … 自分側の行為を、話や文章の相手に対して丁重に述べるもの
例)存じる 申す 参る など

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