「鶴の恩返し」に出てくる機織りは、
かつて日本の家庭で当たり前に行われていた……。
布を織る、糸を紡ぐ、染めるといった手作業は
特別なことではなく、日本人の家庭の営みの一つで
食物だけでなく「衣」や「住」も自給自足し、完結していた時代が
あったわけです。
つましく、ものを大切に長く使う精神と生活が
日本人らしさでもあり、美徳だったように思います。
豊かになり、モノがあふれる今、そうした手作業を生活に取り戻し
生活の芯として生きる人たちがいることを知ったのが
岡山県にある「倉敷本染手織研究所」の取材でした。
かといって、
糸から紡ぎ、機を織る生活が今の私にできようはずもないのですが
長く愛することのできる「もの」とそれを作る「人」には
これからも関わっていきたい、と強く思います。
中川政七商店が運営するWebメディア「さんち」の取材で
このたび、岡山県にある「倉敷本染手織研究所」を訪ねました。
研究所の様子を紹介した記事
に引き続き、後編として同研究所の研究生や卒業生により作られる
「倉敷ノッティング」についての記事がアップされました。
ぜひ、ご一読ください。
▼座って楽しむ民藝「倉敷ノッティング」。70年も愛される理由とは?
伝統のものづくりを新しい観点でとらえ直し、今に受け継ぐという点で
前掛けのエニシングの取り組みも興味深いです。
同社のコラムも興味深いので、要チェックです。
「神垣あゆみメールマガジン」 VOL.3340 あとがき より