<読者からの質問>——————————

気になったことがあったので質問させてください。

『不快』と『不愉快』
ほぼ、同じ意味で使われている言葉だと思いますが
『ご不快な思いをさせ』は、あっても
『ご不愉快な思いをさせ』は、普通ないですよね?
この違いは何ですか?
(読者 Gさん)
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辞書で「不快」と「不愉快」の意味を調べると
「不快」は、こころよくないこと、いやな気持になること、不愉快であること
「不愉快」は、愉快でないこと、たのしくないこと、不快
とあります(精選版 日本国語大辞典による)。

つまり、Gさんの質問にあるように
「不快」と「不愉快」は同じ意味の言葉。

では、なぜ、
「ご不快な思いをさせ」という言い回しはあるのに
「ご不愉快な思いをさせ」という言い回しはないのでしょう。

調べてみたのですが、分かりませんでしたので
私見を述べますと……

「ご不快な思いをさせ」の方が「ご不愉快な思いをさせ」より
語呂がよく、言いやすいからではないでしょうか。

相手に不愉快な思いをさせてしまったので詫びるとき
「不愉快」と「不快」の意味が同じであれば
文章や話し言葉としても収まりの良い
「ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません」
とする方が伝わりやすい、と考えます。

しかし、「ご」を付けなければ
「不愉快な思いをさせてしまい、申し訳ございません」
という一文も違和感はありません。

では、
「不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません」
はどうでしょうか?
この場合も「ご」がなくても真意は伝わります。

お詫びの言葉として
相手に気を遣うがために「不快」に「ご」を付け、
より丁寧に言い表していると思われます。

ということで、まとめると
お詫びの言葉として
「不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません」
「不愉快な思いをさせてしまい、申し訳ございません」
でも問題ないが、より丁寧な言い回しが
「ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません」
と整理できると思います。

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