読者のかたからの質問にお答えします。
◆────────────────────────────◆
読 者 か ら の 質 問 NEW
◆────────────────────────────◆
◎括弧の中の句点

今回は、過去の記事の再掲ではなく
新たに読者のかたから寄せられた質問に
回答します。

<読者からの質問>———————-

文章を書く上で疑問に思っている
「句点」の使い方をご教示ください。

小・中学校の教科書は
文章の中に話し言葉が出てくると
「◎◎。」と括弧の中に句点を入れます。

新聞およびほぼ全ての現代小説は
この句点の使い方をしません。
子どもたちは
学校で習う句点と新聞・小説の句点で
使い方が違う理由を知りたいと考えたとき、
先生方はどのような説明をされている
のでしょうか。

文部省が検定のときに、
このチェックをしているようです。

(読者 N.Tさん)
————————————–

今回の
「子どもたちに学校で習う句点と新聞・
小説の句点で使い方が違う理由を
どのように説明しているのか?」
というN.Tさんからの質問の回答に
悩みました。

私自身が、編集の仕事を始めた20代以降
共同通信社の「記者ハンドブック」に
のっとって
括弧でくくった文には句点を付けない
統一表記に従ってきたので
同回答すべきか、理由が分かりませんでした。

調べてみたところ
毎日新聞の校閲センターが運営するWebサイト
「毎日ことば」のブログ記事に
同様の質問に対する回答がありましたので
紹介します。

▼「なぜ新聞は閉じカッコの前に句点を付けないのか。」
https://mainichi-kotoba.jp/blog-20170211

つまりは、新聞側の文字数の都合
ということです。

私も職業柄、
自分が書く文章も、人の原稿を編集する際も
括弧でくくった文には句点を付けない方針
をとっていますが

かっこ内に句点を使っていても
それは間違いではないということです。

注意すべきは、同じ人が書いた同じ文面に
「◎◎。」とかっこ内に句点を付ける表記と
「◎◎」と句点を付けない表記が
混在しないこと。

どちらに統一するか、が重要と考えます。