同音異義語の使い分け、できていますか?
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間 違 え や す い 言 葉                                < 紛らわしい言葉 >
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「偏在」と「遍在」

「偏在」と「遍在」使い分け、
できていますか?

「偏在」とは、かたよっていること。
「かたよる」の漢字表記は「偏る」です。
ある部分・方面に集中して、全体のつりあいを欠いた状態を指します。

例)税収偏在、大学の都市部への偏在

「遍在」は、どこにでも広くあること。
「遍在」の「遍」は、広く、一般に
という意味の「遍(あまね)く」の「遍」でもあります。

例)全国に遍在する温泉

「偏在」と「遍在」に関連して
「不偏」と「普遍」があります。

「不偏」とは、一方に偏らないこと。

例)不偏不党

「普遍」とは、一般性がある、すべてのものに共通する、という意。

例)普遍的、物語の普遍性

一見すると違いが分かりにくい字であり
言葉でもあるので、
意味を正しく理解ておきましょう。

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「ふくする」には
「服する」「伏する」「復する」
の3種があります。
使い分け、できていますか?

「服する」とは、他に従うこと。
「服従」「服務」の服です。

 例)労務に服する、喪に服する

「伏する」は、屈伏すること。
身をかがめることを「伏す」と言いますが
その伏です。

 例)権力に伏する、武力に伏する

「復する」は、もとの状態に戻ること。
「復活」「復元」の復です。

 例)成長軌道に復する、
   生活が平穏に復する

「復」と「複」も間違えやすいです。

「復」は、元に戻る、繰り返す、仕返しという意。

 例)復旧、復唱、報復

対して「複」は、二つ以上という意。
「単」の対語です。

 例)複式、複製、重複

「服する」「伏する」「復する」、
「復」と「複」
意味を正しく理解し、入力ミスをしないように気をつけましょう。

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<読者からの質問>----------------------

私は「コールセンター」のバックヤードの
仕事をしてます。
実際にコミュニケーターがやり取りしている
言葉で、電話の声が相手に聞こえているか?
の確認の際に

「わたくしのお声が届いていますでしょうか?」

という対応がよく聞こえてきます。
この場合、自分の声が聞こえるか?の確認に
「お声が」ではなく「声が」ではないかと、
毎回違和感を抱いています。

これって、私の見解間違いでしょうか?

(読者 M.Hさん)

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「わたくしのお声が
 届いていますでしょうか?」
という対応ですが、

M.Hさんのメールにある通り
「自分の声が聞こえるか? の確認」なので、
「お声が」ではなく「声が」とするのが正しいです。

文の主語が誰かを考えれば
「声が」に「お」をつける必要はない
と分かるのですが

お客様を主体に丁寧に言おうとすると
「誰が主語か」がこんがらかってしまうのでしょう。

「誰の声」かを明らかにするために

「お客さまにわたくしの声が届いておりますでしょうか?」

とすれば良いと考えますが
コールセンターの対応としては文が長いかもしれません。


相手(この場合、お客さま)の声を指すのであれば、
「声が」に「お」を付け、

「お客さまのお声が少々遠いのですが」

のように使います。
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同音異義語の使い分け、できていますか?
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間 違 え や す い 言 葉                               < 言葉の使い分け >
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「信条」と「身上」

「信条」と「身上」の使い分け、できていますか?

「信条」とは、信じている事柄。
類義語は、主義、方針、路線などです。

例)政治信条、信条を示す

「身上」は、身の上の事柄、とりえ。

例)身上書、真っ向勝負が身上

「身上」は退職や辞任の際に
「一身上の都合」というフレーズで使われます。

「しんじょう」にはほかにも
「心情」「真情」もあります。

「心情」は、心の中の思い。
類義語は、感情、情。

例)心情伝達制度、心情を察する

「真情」は、本当の気持ち。
類義語は、真心、誠意。

例)真情のこもった手紙、真情を吐露する

「信条」「身上」「心情」「真情」
意味を正しく理解して、使い分けましょう。

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「観賞」と「鑑賞」の使い分け、
できていますか?

「観賞」とは、見て楽しむこと。

 例)観賞用メダカ、和菊を観賞する

「鑑賞」は、芸術作品などを味わい、理解すること。

 例)鑑賞眼、名画を鑑賞する

映画の場合は「観賞」「鑑賞」どちらも使えます。
娯楽作品などを見て楽しむ場合は「映画観賞」。
映画が表現しようとするところをつかみとり、
そのよさを味わう場合は「映画鑑賞」。


「かんしょう」にはほかに
「観照」「勧奨」もあります。

「観照」は、客観的に見つめ、本質を思索すること。

 例)自己観照、人生を観照する

「勧奨」は、そのことをするようすすめ、励ますこと。

 例)特定健診の受診勧奨、納税を勧奨する

ビジネスメールに「観照」を使うことはあまりありませんが
「勧奨」は公用文でよく使われます。

「観」と「勧」の打ち間違いに注意しましょう。
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