メール対応や言葉について神垣が日々思うこと
◆────────────────────────────◆
言 葉 コ ラ ム NEW <「思料」とは?>
◆────────────────────────────◆
59歳になった現在も知らない言葉があるもので……
ある報告書を読んでいて
初めて見た言葉があります。
それは「思料」。
「思慮」の間違いでは? と思ったのですが、
調べてみると、辞書にありました。
小学館デジタル大辞泉では、
「思量」「思料」共に意味は、いろいろと思いをめぐらし考えること。
思いはかること。
精選版 日本国語大辞典では
「思料」は「思量」と同じで
あれこれ思いめぐらすこと。思慮。思考。思料。
とあります。
共同通信社「記者ハンドブック」第14版では、
「思料」は「思量」で表記を統一。
「思量する」とは、考えを巡らせる
という意とあります。
報道記事では「思料」が使われており、
自治体や省庁などの“お役所言葉”と言えそうです。
「道路防災工事において不当な利益供与が行われたと思料されることの是正を求める措置請求」
(広島県)
「辞表取りまとめの閣議があったことは思料しますが」(金融庁)
これまで見たことも聞いたこともない言葉だったので
今回調べてみて、勉強になりました。
※参考記事
新・ことば事情4686「思料と思量」
仕事実績、著書、お問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室