今週は、 贈り物を渡すときのフレーズについてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法     < 贈る気持ちを伝えるひと言(2)
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                         「ご笑納ください」

今週は、贈り物をするときに
添えたいひと言を紹介します。

昨日、紹介した「お納めください」

に関連するフレーズとして
ご笑納ください
があります。

文字通り
「笑って納める」ことで

人に贈り物をするときに
「たいしたものではありませんが、笑って受け取ってください」と
いう謙遜の意を伝える言い回しです。

つまらないものですが受け取ってください
と書く代わりに

心ばかりの品をお送りいたしましたので、ご笑納ください

のように使います。

食べ物を贈るときのへりくだった言い回しとしては
ご笑味ください
もあります。

「実家で採れたサクランボですが、ご笑味ください

のように使います。

弔事で香典やお供えを相手に渡すときは
「笑」という言葉が使われている「ご笑納」「ご笑味」を使うのは
抵抗があります。

このような場合は
どうぞお納めください
ご霊前にお供えください
とする方がふさわしいでしょう。

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今週は、 贈り物を渡すときのフレーズについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 贈る気持ちを伝えるひと言
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                         「お納めください」

お中元のシーズンです。
日ごろの感謝をこめて物を贈る、贈られる機会が増えます。

今週は、贈り物をするときに
添えたいひと言を紹介します。

先方に中元の品を送った連絡をメールでする場合。

「お中元を送ったので、受け取ってください」

事実を伝達していることに違いはありませんが
少々、味気ない一文です。

「受け取ってください」を
「お受け取りください」
とすれば、もう少し丁寧になります。

さらに感じの良い言い回しとして
覚えておくとよいのが

お納めください

です。

「お中元(の品)を送らせていただきましたので、
どうぞお納めください

とすれば、文全体がやわらかく品よくなります。

「お中元」というほどのものではないけれど
ちょっとした贈り物を届けるという場合には
「心ばかりの」
を使うとよいでしょう。

心ばかりの品ですが、どうぞお納めください

のように伝えます。

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今週は、くだけた言い回しについて取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 言い回しをチェック(5)
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 「さりげに」

今週は、くだけた言い回しを見直し
ビジネスメールにふさわしい表現への言い換えを
紹介してきました。

———————–
さりげに見られてました。
———————–

「さりげに」とは、「さりげない」から派生した俗語ですが
話し言葉ではよく耳にします。

「さりげない」は形容詞で、
「さりげない気遣い」のように名詞に付きますが

「さりげに見た」「さりげに見られた」のように
動詞に付きやすく変化したのが
「さりげに」です。

同様に
「なにげに」も、元の言葉は「なにげなく」です。

「さりげない」「なにげない」は本来
何事もないように振る舞うことを指しますが

「さりげ」「なにげ」は
もっと軽い調子の言い回しとして
「なかなか」「気づかぬうちに」といった意味合いで
使われているようです。

「さりげにおしゃれな眼鏡ですね」とか
「なにげに新しくなっていました」といった具合です。

友達同士で軽口をたたくには
このようにくだけた表現が気楽でいいのかもしれませんが
ビジネスの場やメールにまで持ち込むのは
好ましくありません。

会話でクセになっていると
書き言葉でも無意識に使ってしまうことがあるので
注意しましょう。

言葉が、言いやすい、使いやすい方に
変化して、それが一般化していくのは
自然な流れでありますが

言葉や言い回しを、その場や状況に合わせて
「使い分ける」のは社会人の知恵の一つだと思うので
場にふさわしい言い回しを心がけたいものです。

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今週は、表現の変化の付け方についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法         < 表現のバリエーション(5)
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                    「すみません」に代わる言葉

今週は、メールの文章が一本調子や紋切り型にならなくて済む
表現のバリエーションを紹介してきました。

詫びる気持ちや謝罪するときに使う
すみません」。

新社会人は不慣れな職場や仕事で、
この言葉を連発することが多いかもしれません。

相手に対してきちんと謝る場合は
申し訳ございません
を使いますが、

「ありがとうございます」同様
「すみません」「申し訳ございません」も文中に繰り返し使ってしまうと
お詫びや謝罪の気持ちが薄まって感じられます。

表現のバリエーションとしては
次のようなものがあります。

お詫びいたします」「お詫び申し上げます

相手に対して申しわけないという気持ちを端的に表す言葉です。
「心からお詫びいたします」
「多大なご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます」
のように「心から」「深く」といったひと言を添えることをお勧めします。

失礼いたしました

非礼を詫びる表現ですが
相手に対して「申しわけないな」「うっかりしていたな」というとき
「すみません」の代わり使うことが多いです。

「ご連絡が遅くなってしまい、失礼いたしました」
「気が回りませんで大変失礼いたしました」
のように使います。

お許しください

相手に対して迷惑や負担をかける(た)ことを詫びるときに
使う表現です。

「ご連絡が滞ってしまいましたこと、お許しください」
「不在の間、ご不便をおかけすることをお許しください」
のように、詫びる気持ちを伝えたい行為や対応を挙げて
「お許しください」と続けます。

お恥ずかしい限りです」「心苦しい限りです

いずれも、身の置き場もないほど恥ずかしい、
申しわけないという気持ちを表すフレーズです。
「限り」は、ぎりぎりのところにまで達しているという意味で
「きわめて恥ずかしい」「きわめて心苦しい」心情を伝えます。

このほか、相手に迷惑や心配をかけてしまったことを詫びる際に使う
お騒がせしました
ご心配をおかけしました
ご迷惑をおかけしました
という表現も覚えておくとよいでしょう。

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今週は、表現の変化の付け方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 表現のバリエーション(4)
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                「ありがとうございます」に代わる言葉

今週は、メールの文章が一本調子や紋切り型にならなくて済む
表現のバリエーションを紹介しています。

感謝の気持ちを伝えるときに使う
「ありがとうございます」
は基本となる表現ですが

文中で何度も繰り返されると
読む側はしらけてきます。

「ありがとうございます」以外に
感謝の念を伝える言い回しが幾つかあります。例えば……

ご厚意に感謝します

相手の対応や心遣いに対して感謝の気持ちを伝える言い回しです。
「ご厚意」の代わりに「お心遣い」「ご配慮」「ご協力」といった
相手の対応を表す言葉を使うのもよいでしょう。
単に「感謝します」と伝えるより、より具体的になります。

なんとお礼を申しあげてよいのか、言葉もありません

相手に対して感謝してもしきれないという思いを伝える言い回しです。
文字通り、あまりにもありがたく思う気持ちが強く
「言葉もない」状態を表しています。

これほどうれしいことはありません

相手との関わり合いから生まれた成果や出来事に対する
喜びを感謝の念と共に伝える言い回しです。

「諦めていただけに採用していただき
これほどうれしいことはありません」
「ご期待に応える結果を残すことができ
これほどうれしいことはありません」
といった具合に使います。

ご親切が身にしみます

相手の気遣いや思いやりがうれしいときに使う表現です。
特に、自分の気持ちが弱っていたり、困っているときに
励まされたり、さりげなく力を貸してくれたりする人の
存在はありがたいものです。
その心情をありのまま伝える言い回しです。

このほかにも、「ありがとうございます」の前に
お心遣いいただき」「お力添えいただき」といったひと言を
添えると、お礼に心情が添えられます。

また、「その節はありがとうございました」と、
過去にお世話になったことへの感謝も
折に触れ、相手に伝えることも忘れずにいたいですね。

おかげさまで」「〇〇さんのご協力のおかげで
といった、周りの人の存在あっての自分であることの
感謝の念を表す言葉も意識して使うようにしたいものです。

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今週は、表現の変化の付け方についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法   < 表現のバリエーション(3)
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「まだ、ですか?」に代わる言葉

今週は、メールの文章が一本調子や紋切り型にならなくて済む
表現のバリエーションを紹介しています。

返事や進捗状況を確認したいとき
「まだ、ですか?」
「いつできますか?」
とは尋ねにくいものです。

相手が気を悪くせず
でも、「少し急いでもらえますか?」
というプレッシャーをじんわり与える表現を
知っていると便利です。例えば……

急かすようで申し訳ないのですが

「どうなってるの?」「早くして!」という
気持ちをそのまま言葉にすると相手も反発します。
代わりに、相手の状況を配慮したひと言として
お勧めする言い回しが
「急かすようで申し訳ないのですが」です。

状況はいかがでしょうか?

「まだですか?」とあからさまに催促するより
相手が今、どのくらい対応できているかを教えてほしい
という意を伝える言い回しが
「状況はいかがでしょうか?」です。

「お願いしている〇〇の件ですが、進捗はいかがでしょうか?」
作業状況はいかがでしょうか?」
のように尋ねてみましょう。

お送りしたメールは届いておりますでしょうか

メールを送信した相手から返信がないときには
「メールを読んでもらえましたか?」と確認をしたくなりますが

メールそのものが届いているかどうかを尋ねることで
自分が送ったメールの存在を相手に気づいてもらう言い回しが
「お送りしたメールは届いておりますでしょうか」です。

受信はしたけれど、返信し忘れていた
メールを見落としていた、ということは誰しもあるはず。
それを責めたり急かしたりするのではなく
やんわりと確認してみましょう。

状況だけでもお知らせいただければ、ありがたいです

相手からの返信を待っているのに、なかなか連絡がない
というときは、最低限、相手に確認したいことだけを挙げて
尋ねます。

相手も切羽詰まっていれば、返信が遅れることもあるでしょう。
その点を配慮しつつ、期日や進捗など、どうしても確認しておきたい
ことにポイントを絞り、尋ねるようにします。

「参加の可否だけご一報いただければ、ありがたいです
「資料の有無だけでもご連絡いただけると、ありがたいです
のように応用できます。

上記の いずれの場合も
自分の都合を優先した尋ね方ではなく
相手の状況を配慮した聞き方をすると角が立ちません。

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