今日は、読者のかたからの質問にお答えします。
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読 者 か ら の 質 問 NEW     「いいように直して欲しい」と伝えたい
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今日は、新規の質問&回答です。

現在実施中の「在宅アンケート」回答者から
下記の質問がありましたので回答します。

▼【仕事のメール心得帖】在宅ワークアンケート

<読者からの質問>————————————–

在宅になり、メールのやりとりがかなり増えました。

上司へメールの際、
メールの内容を「いいように直して欲しい」としたいときに
どのように書けばよいか。

※かなり検索をしましたが、ヒットしませんでしたので
是非お願いいたします。
(読者 Yさん)
——————————————————–

どんなメールの内容で、どの程度まで直しが必要なのか
詳細な状況が今ひとつ分からないのですが
私の想像の範囲内で2パターンを考えてみました。

記事全文を読む

今回は、読者のかたからの質問にお答えします。
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 読 者 か ら の 質 問 NEW       相手にプレッシャーを与える言い回し
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先日、読者の方から下記の質問をいただいたので
今回は「過去の質問」の掲載ではなく、メルマガ上でお答えします。

<読者からの質問>—————————————————

メールの相手にプレッシャーや威圧感を与えるけど、
丁寧で上品な言い回しが、あれば教えてください。

文章の最後に「?」を入れた”~でしょうか?”が、
続くと怖い印象になると覚えがあるのですが、あまり品がないと思います。

何度も何度も〆切や確認ミスが続く方に、
文章として指摘を残すメールを送るとき、
どんな言い回しを使うのが良いでしょうか?
(読者 A.S さん)
———————————————————————-

「何度も何度も〆切や確認ミスが続く方に、文章として指摘を残すメールを送る」
際に、相手にプレッシャーを与える言い回し、という質問ですが

このようなケースでは、
品の良い言い回しにするほど、丁寧でソフトな言葉づかいになるので、
相手にプレッシャーを与えることはできない、と思います。
相手は気づかないか、つけあがるかのどちらかでしょう。

私は、このような場合、はっきり言い切ることにしています。

通常は、言い切ってしまうと、キツイ印象を与えるので避けていますが
いつもの逆パターンの対応で、
敢えてキツク伝えることで、相手にプレッシャーを与える効果がある程度ある、
と考えるからです。

「問いかけ」型と「言い切り」型で対比して文例を挙げてみましょう。

▼「問いかけ」型

次回は、期日厳守で書類をご送付いただけますか。

「~いただけますか」の代わりに「お願いします」を使うと
「次回は、期日厳守で書類の送付をお願いします」
となり、言い方としては優しい感じになります。

▼「言い切り」型

次回は、期日厳守で書類をご送付ください。

もっとキツク言い換える場合は「~いただきます」を使います。

次回は、期日厳守で書類をご送付いただきます。

言い切りの一文だけでなく、「なぜ、期日厳守なのか」という理由を添えると
説得力が増します。例えば、こんな感じ。

次回は、期日厳守で書類をご送付ください。
と申しますのも
提出期限を過ぎた書類は、翌月の処理となるため
立替分の支払いも1カ月先となるからです。
処理も支払いも滞るため、必ず期日に書類をご送付ください。

「こちらも困るが、あなたも困る。なぜなら・・・」と困る「理由」を添えると
相手に少なからずプレッシャーを与えることになると思います。
「書類をご送付ください」と繰り返すことで、印象づけます。

とはいえ、こういう場合、メールでやりとりするより
一本電話を入れて、直接、伝える方が効果的です。
その際は、極力丁寧でソフトな言葉遣いで。

「ご多用とは存じますが、当方も処理が遅れて困っておりまして。
恐れ入りますが、書類提出は期日厳守でお願いいたします」

という感じでしょうか。

 
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【しごび】 の お す す め
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広島の技術翻訳会社 トランスワード社の代表
仲谷幸嗣氏のブログに、ビジネスメールに大切な視点が書かれていたので
ご紹介します。

4項目目にある「会社でのEメールの上手な使い方」は、
特に役所で取り入れた方がよいアイデアだと思います。

▼翻訳会社トランスワード社長のブログ
「会社でのEメールの賢い使い方」

 
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< 質 問 >———————————————————–

“御中”について質問なのですが
郵送ではなく、取引先で複数の方へのプレゼンに使用するパワーポイントや
その際の配布資料に記載する敬称を、御中にした方がいいのか、様にした方
がいいのか迷います。

プレゼンの相手複数の方全員が対象で、全員の方に向けてなので
御中(その中の誰か)ではないような気もするのですが
御中(その中の誰か、もしくは全員)という意味にもなるのでしたら
御中でもいいのかなと思います。

もしくはそういう時は、郵送ではないので〇〇株式会社 様 としても
いいものでしょうか?
(読者 S.Mさん)
———————————————————————

メールや郵送ではなく、会社の内外で配布するプレゼン資料の敬称については
私は「御中」を使っています。

相手に対する敬意を表す言葉が敬称ですから、郵送ではない場合でも、客先
の会社の敬称は「御中」が適していると考えます。
過去に同席した企業間のプレゼンでも、資料の敬称は「御中」が使用されてい
ました。

ですから、プレゼン資料の宛名は
「株式会社〇〇〇 御中」
として差し支えないと思います。

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今回は、読者のかたからの質問に答えます。
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読 者 か ら の 質 問      「ご苦労さま、お疲れさま」について
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2019年9月2日に配信したVOL.3378 について、下記の質問をいただきました
ので、紹介します。

< 質 問 >———————————————————–

ご苦労さま、お疲れさま< 気をつけたい言葉づかい(3)>VOL.3378
の感想です。

私は以前、親会社の社長に、目上の人に対して「お疲れさまです」は
使ってはいけないと言われたことがあります。

理由を聞いてもはっきりとしたことは答えてくれませんでしたが、
私の考えるところでは、あなた(部下)のために私(上司)は疲れていませんと
言うことではないかなと思っています。

神垣さんはどう思われますか?

また、定年退職を迎える人(上司)に対しては、
目下の人が「ご苦労様でした」という言葉を使ってもいい
という意見も聞いています。

私の考えすぎかもしれませんが「ご苦労さま」「お疲れさま」は
使い方が難しい言葉だと思います。
TPOをわきまえて使わなければならない言葉かもしれません。

(亜麻乃時夜句さん)
——————————————————————

亜麻乃時夜句さんは以前よく、質問や感想をお寄せくださっていた読者の方
です。久方ぶりの投稿、ありがとうございます。

当メールマガジンでは
・「ご苦労さまです」は目上の人が目下の人にかける言葉
・上下関係に関わらず使えるのが「お疲れさまです」

ということをお伝えしてきました。

ただ、亜麻乃時夜句さんのケースのように
・目上の人に対して「お疲れさまです」は使ってはいけない
・定年退職を迎える目上の方へ「ご苦労様でした」という言葉を使ってもよい
とする会社もあることでしょう。

そうであれば、会社のルールにのっとって「ご苦労さまです」「お疲れさまで
す」を使う、ということで差し支えないと思います。

昨年、私が担当したある会社の研修でも、
社内メールでは「お疲れ様です」を定番フレーズとして使わなければいけませ
んか?
という質問があり、社内メールでは「お疲れ様です」というフレーズなしで、
用件から書くという社内ルールを作ってみては? という提案をしたことが
あります。

研修に参加していた社長が、疲れてもいないのに社員から「お疲れ様です」と
メールに書いたり、言われたりすることが以前から気になっていった、という
ことで、その研修で「お疲れ様です」廃止宣言をし、その会社では社内メール
では使わないというルールが即決しました。

「ご苦労さまです」「お疲れさまです」は
亜麻乃時夜句さんが書いておられるように「TPOをわきまえて」使う必要の
ある言葉ですが、そのTPOによる使い分けを、社内レベルで考え、ルール化
すればよいのではないでしょうか。
私はメルマガで基準になることを書いていますが、それをきっかけに、会社
単位で最適化し、ルール作りに役立てもらえればうれしいと思っています。

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今週は、読者の方からの質問にお答えします。
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    仕 事 の メ ー ル 作 法                                         < 読者からの質問(4)>
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                                                                                                         時間の表現

<読者からの質問>—————————————————-

質問です。
美容室に予約電話がかかってきた時に
間違いを防ぐため予約時間を言い変えて復唱すると思うのですが
(16時⇒午後4時)

10時、12時、17時の時間を表現するのに最適なのは、
どのような表現でしょうか。

10時を午前10時と表現すると、夜10時のはずないやろ! とツッコまれそうで
おかしいでしょうか。朝10時などのいい方がいいでしょうか

12時は12時とそのまま言うのがスッキリしている気がしますが
零時、正午、正午零時なども間違っていないでしょうか。
午後零時は二重表現にあたりますでしょうか。

午後5時も間違っていないとは思いますが
夕方5時の方が時間帯的にはより適切な気がします。

時間の適切な表現について教えていただきたいです。
(読者 S.Mさん)
———————————————————————-

電話のやり取りで、相手に正確に時間が伝わり、記憶に留めてもらうことを考
えると

10時 → 午前10時、朝10時
12時 → 正午、昼12時
17時 → 午後5時、夕方5時

とするのが良いように思います。

一般的な美容室では、時間としては10時から19時くらいの時間設定でしょうか
ら「10時」といえば、言う方も言われる方も午後ではなく「午前10時」を想定
・認識するとは思いますが、

時間の前に「午前」「午後」が付くだけで、時間の認識がしやすくなります。
「朝」「昼」「夕方」も同様で、言葉を添えることで、時間のイメージがしや
すくなると思いませんか。

ただ、「午前」「午後」を使うと少々堅苦しい感じもするので、懇意な相手や、
親しみやすい口調でやり取りしたい場合は「朝」「昼」「夕方」としてよいの
ではないでしょうか。

私が以前通っていた美容室は、予約があれば深夜営業もするところで、夜の11
時とか、終了が午前1時なんてこともあるということでした。そのような特種
な営業形態の場合は、「10時」だけでは朝か夜か分からないので、時間の前に
「午前」「午後」、あるいは「朝」「夜」を添えてやりとりする必要があります。

どの言い方が正しいとか適切というよりも、この場合は、相手に正確に時間が
伝わることが大切なので、店側、客側が双方とも取り違えず時間を認識できれ
ば、どのような言い方でも良いと考えます。

ちなみに新聞表記では
時刻は「午前」「午後」を使い、「午前10時」「午後5時」のように書きます。

昼の12時ちょうどは「正午」、昼の12時15分は「午後0時15分」、
夜の12時ちょうどは「午前0時」、夜の12時15分は「午前0時15分」
と表記します。

 
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              今週は、読者の方からの質問にお答えします。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法          < 読者からの質問(3)>
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                     「下さい」か「ください」か

<読者からの質問>—————————————————-

以前、「漢字表記かひらがな表記か」についての質問をメルマガで取り上げて
いただいた中で、「下さい」の表記についてのバックナンバーが載せてあり、
「ちょうだいしたい」という意を表す時は漢字の「下さい」、動詞の連用形に
補助動詞として付く場合は「ください」にするとのことでしたが、それを意識
しながら仕事をしている中で疑問に思ったことがありました。

「ご連絡ください」は、「連絡して」を敬語にするために「ご~ください」を
当てはめているので平仮名の「ください」になるかと思っているのですが、
親しい間柄の人などに「ご連絡下さいね」という場合は「連絡ちょうだい」
という意図で使うので漢字の「下さい」になるのかなと、判断に迷っています。

同じ「ごれんらくください」でも意図によって「ください」を漢字にする場合
と平仮名にする場合があるのでしょうか。

「ご報告ください。」「ご報告下さい。」も同じように迷っています。

                           (読者 Y.Nさん)
———————————————————————-

上記の「漢字表記かひらがな表記か」についての質問のバックナンバーはこちら

▼「いたします」か「致します」か< 漢字か、平仮名か > VOL.3078

「下さい」と「ください」について整理すると……

・漢字の「下さい」は、動詞「くれ」の尊敬・丁寧表現

・かなの「ください」は補助動詞として、何かをお願いするときや、
 敬意を表すときの尊敬・丁寧表現

「下さい」「ください」ともに敬語として使うことができます。

相手に、連絡を「ちょうだい」という意で伝えるときは
「連絡を下さい」
ですが、敬語にする場合は「連絡」の前に「ご」を付けて
「ご連絡を下さい」。

※ここでのポイントは、いずれも「下さい」の前に「を」を入れること。

ただ、敬語で伝えるなら「ご連絡を下さい」より
「ご連絡をいただけますか」
と言い換える方が丁寧で収まりが良いと思います。

一方、「連絡してほしい」という意を伝えるときは
「連絡してください」
「ご連絡ください」

この場合の「ご連絡ください」が敬語として機能します。

表記をもとに違いを挙げれば、上記のようになりますが、そこまで厳密に表記
の違いにこだわる必要はないと思いますので、
目上の相手には「ご連絡ください」
そうでない相手には「連絡してください」
と使い分ければよいのではないでしょうか。

「報告」の場合も表記の違いに基づくと
「報告をちょうだい」という意を伝えるなら「報告を下さい」
報告を求める場合は「報告してください」「ご報告ください」
ですが、

敬語で使うなら「ご報告ください」
そうでない場合は「報告してください」
とすればよいと思います。

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