今週は読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(4)
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「返信がなければOK」について

5月15日に配信した「先を制すメール」について、読者のかたからいただ
いたご意見をご紹介します。

<質問: 「返信がなければOK」のリスク>—————————

“「返信がなければOK」とみなすと伝えることで、相手の返信の手間が
省けます”については、一般論としてとても良いお考えと思います。

でも、イントラネット内は別として、インターネットを介した電子メール
(携帯間、携帯とPC間、PC間)の場合は、送信相手に届くことは保証され
ていません。

まれにではありますが、エラーメールも返ってこずメールが届いていない
場合があります。また、相手の方が、PCや携帯の故障によってメールをみ
ていない場合も考えられます。

従いまして、インターネットを介した電子メールの場合、
「返信がなければOK」
とすることにはリスクがありますので、そのようにしない方がよいかと思
います。

—————————————– 読者 K.O さんからの質問

▼ 相手とのメールの頻度・内容で判断
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
おっしゃるとおりですね。「メールが送信相手に届くとは限らない」こと
は、これまで【しごび】でも述べてきたことでした。
K.O さん、ご指摘、ありがとうございます。

私の言葉が足りない点もありましたので、ここで補足させてください。

私が実務でとっている方法は

・相手からほぼ確認・了承がいただけると想定される内容に対しては
「この内容でよろしければ、返信は不要です」というメッセージを添える

・逆に、私から相手(客先)に対しては「読みました」「確認しまた」と
いうメールはこまめに送る

・相手の確認を要する重要な内容については、メールではなく電話で直接
確認をとる

メールが届いたかどうか不安なときや、確認に急を要する場合は、状況が
許す限りメールよりも電話での確認が確実と考えています。

「返信がなければOK」とみなすのは、私の場合、頻繁にメールをやりとり
する相手に限られます。

▼ リアルにリスクを体験中!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
実は、ここ数日、現在進行形で、このメルマガ専用のアドレスと仕事用の
メインアドレスに送信するとエラーが出て戻って来る状態にあり、
「返信がなければOKとするリスク」
を身をもって体験しています。

現在の私のように、トラブルでメールの送受信ができないこともあります。

メールの「返信がなければOK」とみなすか否かは、そのメールの内容・重
要度による、と捉えていましたが、返信ができない状況も突発的に起こり
うると意識しておくことも必要ですね。

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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問
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誤字脱字の減らし方

<質問:文書の校正方法 >—————————————–

小生は、ある組合の事務局に勤務しております。小さなところなので、
外回りから、組合員向け資料の発送など行っております。

そこで、問題になってきているのが、作成した文書の誤字脱字の多い
こと。また、日時の誤りや時候の挨拶の不適などがあります。

自分では、よく読み返しチェックしたつもりなのですが、間違いをあと
から多数指摘されます。特に、締切時間に追われ作成した文書は、翌日
に読み返すと大変ひどい状態ですが、発送後のため後の祭り状態です。

そこで、神垣様に文書を作成した時のチェック方法や神垣様の文書校正
確認方法などアドバイス頂ければ幸いと思い、メールいたしました。

—————————————– 読者 N.U さんからの質問

実は私も、【しごび】配信ぎりぎりまで記事を書いているような時は、決
まって読者から誤字脱字の指摘メールをいただきます。時間的にゆとりが
ない時ほど、チェックに漏れが生じやすいですね。

文書を作成した時のチェック方法の最善策は

・自分以外の人にもチェックしてもらう

・ほかの人に頼めないときは、少し時間を置いて再度チェックしてみる

この二点です。

広告のコピーでも編集ものの原稿でも、複数の人間がチェックすると間違
いが見つかりやすいです。

書いた当人ほど、思い込みがあるせいか一番大きいキャッチコピーの文字
を間違っていても気がつかない、ということが実際にあります。

N.U さんの場合も可能であれば、ご本人以外の人にも一度、目を通しても
らうといいですね。

▼ 書いたあと原稿から離れてみる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
私がいつもする方法は、原稿を書き終えてから、一旦、パソコンの前から
離れ、昼食に出たり、トイレに行ったり、ほかのことをして間を置いてか
らもう一度、原稿を読み返す、という確認の仕方です。

わずか3分でも間を空けることで、読み返した時に間違いを見つけること
ができます。

ぐ~っと原稿に集中している状態から、ちょっと自分を解き放ってみる。
すると、文書を冷静かつ客観的に読むことができるものです。

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【しごび】からお知らせ
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先週開催した
「あなたはどこの地域で【しごび】を読んでいますか?」
アンケートにご協力いただき、ありがとうございます。
総読者数の約11%にあたる685名の読者のみなさんにご回答いただきました。

関東がダントツに多いのと
地元の中国地方が全体の一割に満たないというのは
想定外でしたね。

もう少し、広島の読者を増やさなければ…。

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今週は、【しごび】読者からの質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 読者からの質問(5)
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使い分けの基準

質問というよりご意見としていただきました。

<質問:送り仮名の統一>——————————————-

「割引き」「割引」、「取締り」「取り締り」など、どれが正しいかの
判断は実務的には難しいですが、少なくとも、送り仮名を統一する努力
が必要と思う言葉です。ほかにもありますよね。

—————————————– 読者 K.Iさんからの質問

慣用に従い、送り仮名を付けない言葉としては、主に次のようなものがあ
ります。

■地位、身分、役職、法令、書式などの名
覚書 肩書 事務取扱 欠席届 取締役・取締本部 退職願 社員見習
など

■工芸品やそれに準ずるもの
博多織 鎌倉彫 備前焼 など

■経済関係分野で慣用されている語
貸付金 借入金 売上高 支払総額 申込期間 割増料金 振替手数料
など
※ただし、動作・方法・状態を表す場合は仮名を送る
貸し付け 売り上げ 借り入れ条件 貸し付け基準 振込み方法
など

▼ 語頭に合・浮・貸・敷・建 が付くと…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
一般に慣用が固定し、送り仮名不要とされる言葉には次のものがあります。

■語頭に「合」が付く言葉
合鍵 合言葉 合図 合服 合間 など

■語頭に「浮」「貸」「敷」「建」が付く、主に具象名詞
浮世 浮輪 貸衣装 貸金庫 貸家 敷金 敷物 建売 建具 など

これらもパソコンで入力すると、送り仮名がついたり、ついていない候
補が出てきます。一つの基準として覚えておくとよいでしょう。

(参考:共同通信社「記者ハンドブック」第10版)

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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 読者からの質問(4)
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どれを使うか?
漢字表記について下記の質問をいただきました。

<質問:「わかる」の表記>—————————————-

いつも気になる言葉ですが、もしアドバイスを頂けるなら幸いです。
それは「わかる」です。

理解する意のことですが、分かる、解る、判る、と三つの選び方があり、
いつもは、「分かる」を選ぶものの、これも「分る」もあり、これだと
行く先が分かれるようでもあり、文を打つたびに、ちょっと気になる言
葉でした。適切な言葉を御指南いただければと思います。

——————————————- 読者 Sさんからの質問

パソコンで「わかる」と入力すると、候補として挙がるのが

分かる  解かる  分る  解る  判る

です。これ以外の候補が挙がる場合もあるでしょう。

「朝日新聞の用語の手引き」「記者ハンドブック」では、いずれも「分か
る」で統一されています。「解る」「判る」は新聞漢字表にない音訓とし
て挙げられています。

新聞表記では「分かる」で統一表記されていますが、辞書によっては「分
る」としているものもあるかもしれません。

この場合、どれが正しいというよりも、Sさんがしっくりくる表記にされ
てよいと思います。

▼ 文書・文章内で表記を統一
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
大切なのは、表記の統一ができているということ。

同じ文章内で「分かる」と「分る」が混同されたり、「解る」や「判る」
が乱用しないよう気をつけましょう。

通常は「分かる」と表記していても、別の意味を持たせたり強調したいと
きに敢えて「解る」や「判る」を使うような場合は、“解る”“判る”と
いうふうに“”で違いを表す方法もあります。

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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(3)
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                            会社の敬称

荷物送付時の業務文書について下記の質問をいただきました。

<質問:会社宛に送るとき>—————————————-

業務文書の書き方で、こないだ迷ったことがあったので、教えてくだ
さい。
「○○様宛にお送りいたしました」といったような書き方をしますが、
会社宛の場合はどうしたらいいでしょうね。
「○○会社御中でお送りしました」でいいのか、
「○○会社様宛でお送りしました」とすればいいのか、迷ってしまう
ところです。何かいいお考えがありますか?

————————————— 読者 八兵衛さんからの質問

送り先の担当者名が分かっている場合は、宛名を名前にできますが、そう
でない時は会社宛になりますよね。

この場合は業務文書ですから、「貴社宛てにお送りしました」が適切でしょ
う。

事務的な連絡として「会社宛てにお送りしました」でも失礼には当たらな
いと思いますが、会社の敬称である「貴社」「御社」を使うほうが一層丁
寧な印象を与えます。

書き言葉の場合は「貴社」、話し言葉の場合は「御社」と使い分けること
も覚えておくといいですね。

意味合いは同じですが、話し言葉で「貴社」と言うと同音異義の「記者、
帰社」と紛らわしいため、「御社」を使用します。

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【しごび】からのお知らせ
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またもや広島限定情報ですが…

5月6日(土)にオープンです!
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ネット通販でしか買えなかったあのインディーズTシャツも
ここで販売しています。

そろそろTシャツが恋しい季節。

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ぜひ、見つけてください!

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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < 読者からの質問
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                      敬称について

久々に読者のかたからの質問にお答えします。すでに回答をお送りしたか
た、誌上で回答させていただくかた、いろいろです。「メールで使用する
際の表現」という観点でお答えしています。まずはお一人目の質問です。

<質問:殿と様の使い分け>———————————-

以前、仕事上で、かなり年輩の人に、
「殿」は目下の人に対して使うものだと言われたことがあります。

それ以来、殿は使ったことがありません。
(そのとき怒られたのでトラウマ‥‥)

殿と様ってどう使い分ければいいんでしょうか?

——————————— 読者 K.W 様からの質問

先週の「メールの書き出し(2)」で社内の目上の人へのメールの書き出し
の記事の時にいただいた質問です。

殿を使うべきか、様を使うべきか、迷うところですよね。敬称については
読者のかたから質問を多くいただきます。

▼ 目上の人への私信には使わない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「殿」に関しては、公私での使い分けがあるようです。
・公式な場合や組織内では、上下の区別なく「殿」を使う。
・私的な場合は、目下の人に対してだけ「殿」を使う。

三省堂「大辞林 第二版」によると
古くは、「関白殿」「清盛入道殿」など、かなり身分の高い人に付けて
も用いた。現在では、目下に対してや事務的・公式的なものに用いるこ
とが多く、少なくとも、目上に対しての私信にはほとんど用いない

とあります。

「殿」が使われるのは、書き言葉が主で、話し言葉では、表彰など特別な
席や改まった場以外では使用頻度が少ないもの。誰に当てる場合でも、私
的に「殿」を使うことは、日常的にはあまりないですよね。

「殿」は目上の人への私信には使わない
と、まずは覚えておき、使用を避けるのが無難でしょう。

▼ 目上の人にも「様」は失礼に当たらない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ビジネスの場でも「殿」は、「人事課長殿」のように役職名の宛名に
使われることがあるようですが、
通常の仕事のやりとりで使うメールでは「様」で十分。
失礼には当たりません。

お役所などでも最近は「殿」から「様」に表記が切り替わりつつあり、
「殿」を使わない方向になっているようです。

慣習的に「殿」を使っている職場は別として、通常の仕事のやりとりで交
わすメールでは「宛名+様」「名前+役職名」。
役職が付く場合も「○○部 部長 山本様」と表記すれば差し支えありま
せん。

 
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