メール対応の「素朴な疑問」にお答えします。
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 読 者 か ら の 質 問
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<読者からの質問>———————-

調べても理解出来ず、連絡します。

昨夜のNHK広島のお天気お兄さん

明日の朝は冷えるので、
寝冷えしないように気をつけて下さい、と。

寝冷えは夏に使うことばと思っていて、
画面を二度見。

調べると夏の季語、とある。
が、寝ていて冷えること、ともある。

彼が使ったのは後者ととり、
正しかったのかしら?

(読者 E.Mさん)
—————————————-

確かに「寝冷え」は夏の季語になっており
「寝冷え」といえば、夏にするもの
とわたしも思っていました。

辞書には
「眠っている間にからだが冷えたために
起こる障害。その結果起こる感冒や腹痛
などをいう」とあります(デジタル大辞泉)。

日本大百科全書を当たると
「睡眠中に体温が放散し冷気にさらされ、
かぜをひいたり(普通感冒)下痢をおこす
ことをいい、大人にもあるが体温調節が
うまくできない乳幼児に多くみられる」
とあります。

「睡眠中に体温が放散し冷気にさらされる」
状況は、夏ばかりでなく冬にも起こりえます。

そこで、医療的に寝冷えはどのように
捉えられているのか調べてみると
寝ている間に体を冷やす原因は寝汗による
ものばかりでなく、就寝中の体温の低下も
あるようです。

参考
https://www.keiyukai2.jp/blog/nebie/
https://www.bioweather.net/column/health/%E5%AF%9D%E5%86%B7%E3%81%88/

気温が急激に低下する冬の明け方にも
寝冷えする可能性があるようなので

天気予報での「明日の朝は冷えるので、
寝冷えしないように」というコメントも
あながち誤りではない、と分かります。

冬の場合は、寝るときに暖かくし過ぎて
却って寝汗をかいて体を冷やすこともあるので
気をつけないといけませんね。

 
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読者のかたから下記のメールをいただきました。

<読者からのメール>——————–

友人の話ですみません。
挨拶文についてお尋ねしたいのですが、
「拝啓 時下ますますご清栄のことと
お慶び申し上げます 平素は~」
の挨拶文ですが、
業務上明らかに喜べない経営状況だと
わかっている場合でも
「時下ますますご清栄のことと
お慶び申し上げます」
をつけなければいけないのか
と税理士の友人が悩んでいました。

私はビジネスなので何の躊躇もなく
定型文として書けば? と思ったのですが、
友人は顧客思いなので顧客に寄り添える
言い方を探しているようです。
(コロナ禍になってから顧客の多くの惨状を
目の当たりにして心を痛めているようです)

友人の話とはいえ、興味がありましたので
メールさせていただきました。
メールではなく
文書の質問になってしまうので
質問してもいいかどうか迷いましたが、
明らかに経営不振と把握している場合でも
「時下ますますご清栄のことと
お慶び申し上げます」を書いてもいいのか、
それに代わる言葉は何か、
を教えていただけましたら幸いに存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。

(読者 No.000 さん)
—————————————-

「時下ますますご清栄のことと
お慶び申し上げます」
というのは定型の挨拶文です。

しかし、相手や相手の会社が
「ますますご清栄」でない状況
と分かっている場合
こうした定型の挨拶文を書くのが良いか悪いか
正しいか、正しくないかは
私には分かりません。

ただ、私だったら、
相手の状況が明らかに分かっているのであれば
このような定型の挨拶文は使いません。

メールにせよ、文書にせよ
相手に伝える用件があるはずですから
定型の挨拶文抜きで、用件を伝えればよい
と考えるからです。

メールでは基本的に
こうした定型の挨拶文は使わず
「いつもお世話になっております」といった
書き出しから、すぐ用件に入ります。

文書の場合でも同様の文章の運びで
差し支えないと考えますが、いかがでしょう。

代わりに使う前文としては
「取り急ぎ用件のみお伝え(お知らせ)いたします」
「〇〇について(謹んで)お知らせいたします」
「〇〇について謹んでお伝え申しあげます」
といったところでしょうか。

場合によっては、今の時期でしたら
「暑中お見舞い申し上げます」
といった挨拶文を使ってもよいでしょう。
※参考
立秋を過ぎてから8月いっぱいは「残暑お見舞い」
松の内以降、立春までは「寒中見舞い」

以上は、あくまで私個人の考えです。

どのような書き出しにするかは
個人の考えや感覚によるものと思います。

相手がどのような状況でも
そこまで気を遣う必要はない
定型の挨拶文を使うことにに抵抗はない、
文書の書き出しとして収まりが悪い
という考えもあるでしょう。

どのような書き出しにするかは
その人の判断にお任せします。

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読者のかたから
「なるほどですね」という言い回しについて
質問を受けました。

目上の相手と話すとき、
「なるほど」と言う代わりに
「なるほどですね」と言ってしまう。

使っていてしっくりこないので
もっと適切な表現を探しているが
「おっしゃる通りです」というのも
相手に完全に同意するときばかりではないので
違う気がする。

「なるほどですね」に代わる
言い回しはないだろうか?

ということでした。

確かに「なるほど」に「ですね」を付けただけでは
意味は変わりません。

調べてみたところ

NHKの放送文化研究所(文研)のWebサイトに
「なるほどですね」について取り上げられていました。

▼「なるほどですね」?

要約すると
・「なるほど」という相づちは、
「自分は今まで知らなかったが、
あなたの言っていることには納得できる」
といった気持ちを表すときに使用。

・ただ、国語辞典の中には
「目上の人には用いない」
と明記しているものもある。
なぜなら、
目上の人が発言した内容に対して、
「評価」を下すことになり、
相手に失礼という考えがあるため

では、どのような言い回しが適切なのでしょう。

目上の人が言ったことに対して
「なるほど」という気持ちを表したいとき
文研のサイトには一例として

・慎みを込めて「はい」「ええ」と言う
・何も言わずに、
ただ首を上下に大きく揺り動かす

とありました。

専門誌の編集者に意見を求めたところ
文研と同じ見解で、言い回しとしては
「そうですか」を挙げていました。

相手の言うことに対する相づちとしては
ほかに
「そうなんですね」という言い方も
考えられます。

私も取材するときに、
「なるほどですね」と
言いそうになることがあったので
これからは
「ええ」
「そうですか」
「そうなんですね」
と返すことにします。

 
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メール対応の「素朴な疑問」にお答えします。
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 読 者 か ら の 質 問               「企業様」
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<読者からの質問>———————-

 すでに過去に出ている内容でしたら
 すみません。
「企業様」「法人様」「学校様」のように
 団体に「様」をつけることは
 正しいことでしょうか?

 また、「様」を付けず
「多くの企業とお取引をさせていただいて
 おります」のように
「企業」「法人」「学校」と記しても
 失礼にはあたりませんでしょうか?

 教えていただけましたら幸いに存じます。
 よろしくお願いいたします。

            (読者 M・Gさん)
—————————————-

実際に「企業様」「法人様」「学校様」
という使われ方はしていますが
呼称として正しいか、正しくないか
調べることができる範囲で
文献に当たってみましたが、
正解は分かりませんでした。

宛名に敬称として使うのであれば
「会社名+御中」
ですが、

文章として
「多くの企業とお取引をさせていただいて
 おります」と書いているケースは
多く目にします。

ほかにも相手の会社のことを呼んだり、
書いたりするときに
「会社名+さん」とさん付けするケースも
一般化しています。

私見ですが、
会社=法人として、
人格を与えられたものとみなすことから
会社名に「様」や「さん」という呼称を
付けているのかもしれません。

こうした言い方が普及すると
「様」や「さん」を付けずに
相手の会社名を呼んだり書いたりするのが
失礼な気がしてくるのも自然なことでしょう。

会社の慣習やルールもあると思うので、
M・Gさんの会社内で書き方、呼び方の統一が
とれているのであれば
「企業様」という呼称を使うことは
問題ないと思います。

「企業様」という表記が正しいか正しくないか
「企業」とう言葉に「様」を付けないことが
失礼になるのかどうか
私には判断がつきません。

ただ、個人的には、
「企業」「法人」「学校」という名詞に
敬称の「様」は不要ではないか、
と考えています。

「多くの企業とお取引をさせていただいて
 おります」
という一文は、私なら

「メーカー30社と取引があります」
のように「企業様」とくくらず、
業種などを具体的に書いて示します。

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読者のかたからの質問にお答えします。
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読 者 か ら の 質 問 NEW
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◎括弧の中の句点

今回は、過去の記事の再掲ではなく
新たに読者のかたから寄せられた質問に
回答します。

<読者からの質問>———————-

文章を書く上で疑問に思っている
「句点」の使い方をご教示ください。

小・中学校の教科書は
文章の中に話し言葉が出てくると
「◎◎。」と括弧の中に句点を入れます。

新聞およびほぼ全ての現代小説は
この句点の使い方をしません。
子どもたちは
学校で習う句点と新聞・小説の句点で
使い方が違う理由を知りたいと考えたとき、
先生方はどのような説明をされている
のでしょうか。

文部省が検定のときに、
このチェックをしているようです。

(読者 N.Tさん)
————————————–

今回の
「子どもたちに学校で習う句点と新聞・
小説の句点で使い方が違う理由を
どのように説明しているのか?」
というN.Tさんからの質問の回答に
悩みました。

私自身が、編集の仕事を始めた20代以降
共同通信社の「記者ハンドブック」に
のっとって
括弧でくくった文には句点を付けない
統一表記に従ってきたので
同回答すべきか、理由が分かりませんでした。

調べてみたところ
毎日新聞の校閲センターが運営するWebサイト
「毎日ことば」のブログ記事に
同様の質問に対する回答がありましたので
紹介します。

▼「なぜ新聞は閉じカッコの前に句点を付けないのか。」
https://mainichi-kotoba.jp/blog-20170211

つまりは、新聞側の文字数の都合
ということです。

私も職業柄、
自分が書く文章も、人の原稿を編集する際も
括弧でくくった文には句点を付けない方針
をとっていますが

かっこ内に句点を使っていても
それは間違いではないということです。

注意すべきは、同じ人が書いた同じ文面に
「◎◎。」とかっこ内に句点を付ける表記と
「◎◎」と句点を付けない表記が
混在しないこと。

どちらに統一するか、が重要と考えます。

記事全文を読む

今日は、読者のかたからの質問にお答えします。
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    読 者 か ら の 質 問        パートナーの呼び方、書き方
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先日、読者のかたからいただいた質問に回答します。

<読者からの質問>—————————————

自分のパートナーのことを「旦那」とか「主人」と呼ぶのは
ちょっと違う、と言っている友人がいます。

友人は、自分から話す時は「夫」とか、名前を呼んでいます。
逆に、こちらから話す時に良い呼び方、書き方などは
あるのでしょうか?

友人夫婦がどちらとも顔見知りだった場合は、
名前で呼ぶのが自然かな、と思いますが、
友人しか知らない場合、「ご主人」とか「奥様」とかしか
使ってこなかったので、当たり障りなく、自然に使える
パートナーの呼び方やメールでの書き方など
教えていただけるとありがたいです。
(読者 K.Kさん)
———————————————————

相手のパートナーをどのように呼ぶか、書くか、は
相手との関係性によって変わると思います。

友人同士であれば
○○さんの旦那さん(ご主人)
○○さんの奥さん(奥様)
と呼べますが、

まだ付き合いの浅い相手や、職場や客先に対して使う場合は
どのように呼んでいいのか、迷いますよね。

一般的には
「○○さんのご主人」
「○○さんの奥様」
でしょうか。

相手のパートナーの名前を知っている場合は
太郎さん
花子さん
のように呼ぶこともできるでしょう。
ただ、親しい間柄でないと、
下の名前までは分からないことが多いです。

夫、妻と特定せず
「○○さんのご家族」
「○○さんのお連れ合い」
という呼び方はあります。

会社など、オフィシャルな場で身内のことを話したり、
書いたりするのは
相手のプライベートに触れることでもあるので
「○○さんのご家族」
あるいは
「○○さんのご主人」
「○○さんの奥様」
とするのが無難かもしれません。

参考になる記事を紹介します。
▼人前でパートナーどう呼ぶ? 「夫」50%「主人」9%

▼中村桃子 パートナーの呼び方に「1つの正解」はない

 
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