今日は、読者のかたからの質問にお答えします。
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読 者 か ら の 質 問 NEW 「いいように直して欲しい」と伝えたい
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今日は、新規の質問&回答です。
現在実施中の「在宅アンケート」回答者から
下記の質問がありましたので回答します。
<読者からの質問>————————————–
在宅になり、メールのやりとりがかなり増えました。
上司へメールの際、
メールの内容を「いいように直して欲しい」としたいときに
どのように書けばよいか。
※かなり検索をしましたが、ヒットしませんでしたので
是非お願いいたします。
(読者 Yさん)
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どんなメールの内容で、どの程度まで直しが必要なのか
詳細な状況が今ひとつ分からないのですが
私の想像の範囲内で2パターンを考えてみました。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(2)>
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「急にご無理を申しますが」
<読者からの質問>————————————————
一つ確認させていただきたく、メールいたしました。
「急にご無理を申しますが、
ご対応いただきますようお願い申しあげます。」
この際に、「ご無理」の「ご」は必要ですか?
(読者 N.Cさん)
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「急に無理を申しますが」でも
文意は通じますが
この場合、相手に無理を強いるので、
「無理」にも「ご」を付ける方が丁寧ではないでしょうか。
むしろ、文後半の
「ご対応いただきますようお願い申しあげます」を
「ご対応をお願いいたします」
と整理すると、文全体がすっきりします。
・急にご無理を申しますが、
ご対応いただきますようお願い申しあげます。
↓
・急にご無理を申しあげますが、ご対応をお願いたします。
「ご対応をお願いたします」の前に「何とぞ」を添えてもよいでしょう。
「無理」に「ご」を付けない一文も考えてみました。
「急に無理なお願いを申しあげますが、
ご対応いただければありがたいです」
「お願い」が続かないように文末を「ありがたいです」にしています。
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【しごび】 の お 知 ら せ
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まぐまぐニュースに過去のメルマガ記事が紹介されました。
メールで頼み事をするときの言い回しについてです。
▼「急なお願いごと」をするとき、どんなメール文を書けばいい?
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問 >
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「背をそむける」
VOL.2732 末文< 手紙とメールの違い(4)>
のメルマガのあとがきへの質問です。
<読者からの質問>————————————————
本日のメルマガのあとがきに、気になる表現がありました。
>息子は、そんな父親に
すっかり背をそむけてしまい
背をそむける → 背を背ける
これは重ね言葉ではないのでしょうか?
「背をむける」あるいは「そむける」が適切と考えますが、
神垣さんの見解をお聞かせいただければ幸いです。
(読者 K.Kさん)
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「そむける」は
視線や顔をそらす、後ろやわきの方へ向かせる、という動作のほかに、
心を離す、という意味で使います。
上記の文では、息子が父親から心を離す例えとして
「背をそむけてしまい」という表現にしました。
新聞表記では「背ける」と書き、
「背中」の「背」の字を用いるため、
「背を背ける」と書くと「背」の字が続き
重ね言葉のように見えます。
そのため、敢えて「そむける」をひらがな表記にしました。
「背をそむける」という言葉自体は重言ではないと考えますが、
K.Kさんのご指摘のように「背を向ける」
とすれば、紛らわしくないですね。
そのほかの重ね言葉については、
下記のバックナンバーで取り上げています。
▼「まず報告することが先決」< 重ね言葉の言い換え >VOL.2609
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(3)>
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「課長様」
以前、「校長先生」の表記で質問をいただいた方から
続いて次の質問がありました。
<読者からの質問>————————————————
今度は、身内には敬語を使わないということで質問です。
校長ではなく、課長とか係長、班長等の場合も同じになりますか?
職場での電話のやり取りで、「○○課長は不在です」ではダメで、
「課長の○○は不在です」とすべきなのでしょうか?
二重敬語関連では「○○課長様は、いらっしゃいますか」ではなく、
「課長の○○様は、いらっしゃいますか」となるのでしょうか♪
課長に敬称の意味があるのなら、
「○○課長はいらっしゃいますか」でもよろしいのでしょうか?
(読者 S.Sさん)
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敬称の使い方は
社外の相手に対して使う場合と
社内の相手に使う場合とに分けて考える必要があります。
まず、社外の相手に社内の上司の在・不在を伝える場合は
敬称を付けずに対応します。
例)上司の名前が山田課長の場合
山田は出張のため不在です。
次に、社外(客先)の課長の在・不在を尋ねる場合は
敬称を付けて対応します。
例)客先の課長の名前が佐藤の場合
佐藤課長はいらっしゃいますか?
この場合、「課長」が敬称なので
その後にさらに敬称の「様」を付ける必要はありません。
ただ、最近の風潮として
電話やメールでも
「課長様」「部長様」「社長様」といった
呼び方や表記を聞いたり目にしたりすることがあります。
役職だけでは呼び捨てにしているような遠慮や
少しでも丁寧にという思いから
役職に様を付けるのだと思われます。
本来は敬称だけで失礼にはあたらないのですが
「役職+様」の表記が増えつつあるのは事実です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(2)>
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「内科さん」
<読者からの質問>————————————————
最近、「企業さん」「病院さん」などという言い方をよく聞きます。
「他の企業さんは~」「他の病院さんで診察を~」のようなニュアンス
です。
私が面食らったのは「内科さん」でした。
通院先の病院へ電話で問い合わせた時に言われ、
頭の中では「ナイカサン」??になってしまいました。
文章ではなく話し言葉なのですが、とても違和感を感じます。
敬意を払って、という気持ちからなのは分かるのですが、
固有名詞ではないし、使いすぎるとくどくてイライラする時も
あります(笑)
神垣さんはどのようにお考えでしょうか。
もし、よろしければお聞かせください。
(読者 E.Fさん)
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人名以外の「さん」付け、
私も気になります。
「さん」を付けないことが呼び捨てにしているようで
気を遣う人が増えているのでしょうか。
2008年の記事ですが
過去のメルマガで「さん」付けについて書いています。
考え方は現在も変わっていません。
参考にしてください。
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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問 >
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「たてつけ」
<読者からの質問>————————————————
言葉遣いについて質問がございます。
「たてつけ」という言葉をよく耳にします。
「部内では担当者が作成し、部長が承認するたてつけとなっています」
といった形で、何かのまとまりを構成する様子を表す際に、私も含め
使用することがあります。
この使用法の「たてつけ」は、本来の意味とは異なるように思います。
辞書を見ても建具に関する意味のみで、上記の使用方法に該当する
用例が見当たりません。
よって公式な文書では使用を躊躇っております。
上記の使用法は正しいのでしょうか?
もし、正しくないのなら、他の適切な言い回しがあれば教えてください。
(読者 T.Mさん)
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「たてつけ」を辞書で調べると
戸や障子などの建具の取り付けや、その開閉の具合を意味する「建て付け」
と
続けざまに事を行うことを意味する「立て付け」
があります。
建築用語で使われる「建て付け」は、前者の意味で
建具と柱との間に隙間があいていることを「建て付けが悪い」と言います。
私は「たてつけ」に関しては
上記の2つの意味しか知らず
T.Mさんの質問にあるような使い方があることは
ネットで検索して知りました。
「構造」とか「仕様」という意味合いで使われているようですが
建築用語から派生した言葉なのかもしれません。
使い慣れた人には便利な言葉なのかもしれませんが、
知らない人にとっては、「多分、こういう意味で使っているのかな?」と
想像はできても、曖昧でピンときません。
誰が読んでも分かる文にするには
「たてつけ」の代わりに「運び」とか「しくみ」と
言い換える方が通りがよいように思います。
質問にある文例で言えば
「部内では担当者が作成し、部長が承認する運びとなっています」
といった感じでしょうか。
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