今週は、直接的な表現を避けた表現方法についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法                                                < 婉曲に伝える
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「無理です」のいい換え

本音を伝えることは大切ですが、表現が直接的すぎると、相手を必要以上
に傷つけたり、不愉快にしたりすることがあります。

今週は、スマートに相手に伝えるときの言い回しを考えていきたいと思い
ます。

「無理です」
断るときによく使われる表現ですが、このフレーズを見たり聞いたりする
たび、大人なんだからもう少し言い回しを考えたらよいのに…と思ってし
まうのは私だけでしょうか。

「無理です」は「難しいです」といい換えることができます。
例)明日までの提出は無理です。

明日までの提出は難しいです。
明日までの提出が難しい状況です。

「無理です」「できません」と伝えるときは「~しかねます」「~いたし
かねます」といい換えることができます。

例)その件については、同意しかねます。
当方では対応いたしかねます。

「無理です」に関連して「嫌です」と伝える場合も婉曲に表現する場合は
「苦手です」という表現があります。
例)たばこを吸う人が嫌です。

たばこを吸う人が苦手です。

「苦手です」のほかに「困ります」といい換えることもできます。
例)○○さんと比較されるのは嫌です。

○○さんと比較されても困ります。

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今週は、敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 敬語に注意(4)
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「参られますか」

間違いやすい敬語、敬語の勘違いについて今週はご紹介しています。

「広島へは新幹線で参られますか?」

上記も謙譲語の誤用の一例です。
相手に対して、自分が「来る」「行く」という行為をへりくだって表現す
るときに使う謙譲語が「参る」です。

上記の文例は、自分の行為ではなく、相手の行為なので、謙譲語の「参る」
ではなく尊敬語の「いらっしゃる」を使います。
したがって、書きかえると…

「広島へは新幹線でいらっしゃいますか(いらっしゃるのですか)?」

「社長は先週、本社へ参られました」

上記も「行く」の謙譲語「参る」の誤った使い方です。この場合も、謙譲語
「参る」ではなく尊敬語の「おいでになる」が適切な表現。

「社長は先週、本社へおいでになりました」

とします。「おいでになる」のほかに「いらしゃる」「お越しになる」も
「行く」の尊敬語です。

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今週は、敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語に注意(3)>
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                      「いただかせていただく」

間違いやすい敬語、敬語の勘違いについて今週はご紹介しています。

「○○をお送りいただき、ありがとうございます。
 おいしくいただかせていただきました」

上記は、「食べる」の謙譲語「いただく」に、謙譲語「~させていただく」
が重ねて使われることで、過剰な敬語表現になっている例です。

頻繁に使われている「~させていただく」ですが、本来、相手から恩恵や
許可を得て何かを行う時、相手へのへりくだった気持ちを表す謙譲語が
「~させていただく」です。

この場合、「食べる」の謙譲語「いただく」が相手に対してへりくだった
表現なので、それ以上、謙譲語を添える必要はありません。

「いただきます」だけでよく、「~させていただく」は不要。したがって、
下記のように書きかえます。

「○○をお送りいただき、ありがとうございます。
 おいしくいただきました

謙譲語に「~させていただきます」を重ねて使っている例としては

「ご著書を拝見(読)させていただきました」
「私見を申し上げさせていただきます」
「4時までに参らせていただきます」

などがあります。

いずれも、謙譲語は一つでよく

「ご著書を拝見(読)しました
「私見を申し上げます
「4時までに参ります

とすれば、すっきりします。

 
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今週は、敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 敬語に注意(2)
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「拝見できます」

間違いやすい敬語、敬語の勘違いについて今週はご紹介しています。

「イベントの様子は、主催の○○様のブログでも拝見できます」

謙譲語の「拝見」を尊敬語と取り違えて使っているのが上記の文例です。

「拝見」は自分が主語で、相手に対して「見る」という行為をへりくだっ
て伝えるときの表現。

上記の文例の主語は自分ではないので、謙譲語の「拝見」を使うのは間違
っています。

この場合は、「見る」の尊敬語「ご覧になる」を使用するのが適切です。
したがって上記の文例は…

「イベントの様子は、主催の○○様のブログでもご覧になれます」

とします。

昨日取り上げた「部長が申されたように」の例と同様、謙譲語と尊敬語を
混同しないように気をつけましょう。

自分を主語にして、相手に対してへりくだった表現をするのが謙譲語。
例)「言う」の謙譲語は「申す・申し上げる」
「見る」の謙譲語は「拝見する」

相手が主語で、その行為に敬意を払う表現が尊敬語です。
例)「言う」の尊敬語は「おっしゃる」
「見る」の尊敬語は「ご覧になる」

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今週は、敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 敬語に注意
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「申される」

ビジネスメールに不可欠なのが敬語表現です。間違いやすい敬語、敬語の
勘違いについて今週はご紹介していきます。

「部長が申されたように改善したところ、ミスがなくなりました」

謙譲語である「申す」を、尊敬語と勘違いして使用しているのが上記の文
例です。

「申す」は「言う」の謙譲語で、本来、目下の者から目上の相手に対して、
ものを言う時に使う場合に用います。

自分が上司に対して発言した場合は「申しあげました」ですが、上司が自
分に言ったというときに「部長が申された」と表現するのは間違い。

「言う」の尊敬語は「おっしゃる」で、「申された」「申されます」ではあ
りません。

この場合は下記のように「部長がおっしゃった」とします。
「おっしゃった」の代わりに「ご指示に従い」と表現してもよいでしょう。

「部長がおっしゃったように改善したところ、ミスがなくなりました」

「部長のご指示に従い改善したところ、ミスがなくなりました」

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今週は、注意を要するNG表現についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 注意したい表現(4)
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                     目上の相手に失礼になる表現

「○○の方法は私がお教えします」

目上の相手に、文字通り「教える」ことがある場合、上記のように言ったり、
書いたりしてしまいます。

ですが、これは、目上の相手にはNGな表現。「教える」とは、相手を教え
導く、身につけさせるという意味があるため、目下の者が目上の相手に使
うのは適切でありません。

この場合は「お教えします」に代わり、次のように表現します。
「○○の方法は私がご説明いたします」

「ご説明いたします」のほかに「ご案内いたします」「お知らせいたします」
なども、「お教えする」に代わる言葉です。

一方、目上の相手から教えを受ける場合は「お教えいただけますか?」の
ように使って差し支えありません。

「ぜひ、お力になっていただけないでしょうか?」

これは、相手に助けを求める一文ですが、
目上の相手に助力を頼むときは

「お力添えいただけないでしょうか?」
「お力添えをお願いいたします」

と「お力添え」という表現をお勧めします。
「力になる」のは自分から相手に対してであって、
相手に請うものではないと思うからです。

上記のように、目上の相手に対して失礼にあたる表現があることを
知っておきましょう。

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