今週は、注意を要するNG表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
  仕 事 の メ ー ル 作 法              < 注意したい表現(3)
◆─────────────────────────────────◆
                         丁寧で品のある表現

「会場に軽食を用意しておりますので、お食べになってください」

「食べる」の尊敬語は「お食べになる」として間違いではないのですが、
より丁寧に表現する場合は次のように表現します。

「会場に軽食を用意しております。どうぞ、召し上がってください」

飲み物を勧める場合も「お飲みになってください」より「召し上がってく
ださい」にすると丁寧です。

「○○は気に入っていただけたでしょうか?」というときも

「○○はお気に召しましたでしょうか?」

「○○はお気に召しましたか?」

とすると丁寧で和らいだ表現になります。

このほかにも「年寄り」とか「年を取った人」とすると
不躾ですが
「お年を召した方」とすると上品です。

「召す」は古めかしい印象の表現ではありますが、
「召し上がる」「お気に召す」「お年を召す」など
使う場面も意外とある品の良い言葉。
書き言葉でも話し言葉でも、さらっとさりげなく使えると素敵です。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

広島中心部に新しくできた丸善&ジュンク堂書店にもありました!

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

記事全文を読む


今週は、注意を要するNG表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 注意したい表現(2)
◆─────────────────────────────────◆
へりくだりすぎる表現

「精いっぱい頑張らさせていただきます」

与えられた役目、機会を無にせず、一生懸命に対応します、という意志を
表しているのであろう、この一文。「~させていただく」を使うことで、
謙虚さをアピールしているのかもしれませんが、この場合はNG。

「頑張る」という行為は、自分自身が目標に向かって事を成すために力を
尽くすこと。
一方、「~させていただく」は、相手の許可を得て何かをするときに使う
謙譲表現です。

誰かの許可を得て「頑張る」わけではないのに、「頑張らさせていただき
ます」を使うと「自分としては頑張るつもりですが、頑張ってもいいです
かね?」という、謙虚というより、もったいぶっているかのような印象を
与えるのです。

「やるぞ!」という強い意志を伝えるなら
「精いっぱい頑張ります」
と言い切る方が好ましいです。

「精いっぱい頑張りたいと思います」の「~したいと思います」も、強い
意志を表すのにはそぐわない表現。「思う」に留まり、実行ではないから
です。

「頑張ります」に限らず、即時に行動する意志を伝えるときには、
「実行します」「対応します」と言い切る方が説得力があります。

婉曲な表現も使いよう。きつい表現を和らげる役割がある半面、強く伝え
たい気持ちを弱めてしまう作用もあるので、必要以上にへりくだりすぎな
いように使い分けましょう。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、注意を要するNG表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法               < 注意したい表現
◆─────────────────────────────────◆
                                                                                            NGな表現

目上の相手に
「それは目の付けどころがいいですね」
と言ったら、「目の付けどころと言われてもねぇ」と苦笑されたことがあ
ります。

褒め言葉として使ったつもりが、相手にはそう伝わらず、逆に失礼な印象
を与えてしまったと相手の反応を見て気づきましたが、後の祭り。

着眼点が素晴らしいですね
いち早く○○に注目されていたのですね
と表現すれば、こちらの称賛の気持ちも伝わったのだと思います。

メールでもこのような、ちょっとした言い回しの違いが相手に失礼だったり、
不愉快な思いをさせてしまったりすることがあります。
今週は、そんなNG表現を取り上げていきたいと思います。

上記のように褒めたつもりで使ったのに、相手にとってはうれしくない表現
には、このような例もあります。

「○○さんの抜け目のない対応を見習いたいです」

相手の機転の利いた対応を褒めたつもりでも、実は褒めたことになってい
ません。

「抜け目がない」は、「注意深く、やることに抜けたところがない」とい
う意味では、ぬかりなのない素早い対応を評すときに使えますが、
「自分の利益になりそうだと見れば、その機会を逃さない」という意味も
あるため、上記のような使い方をすると、相手に対して「こざかしく立ち
回って…」と言っているようにとれます。

この場合は
○○さんの配慮のある対応を見習いたいです
○○さんの素晴らしい対応力を見習いたいです
とするのが適切でしょう。

ほかに「そつがない」という表現もありますが、相手を評するときはマイ
ナスの意味にとられることもあるので、注意が必要です。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。

◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違えやすい表現(5)
◆─────────────────────────────────◆
あまりにもの?

今週はうっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げてきました。

「あまりにもの美しさに感動」

タイプミスと思えなくもない、この表現。
「あまりの美しさに感動」
「あまりにも美しくて感動」
おそらく、このどちらかで表現しようとして混同されたものと思われます。

この例も、昨日取り上げた
「メールに身に覚えのない」
「難なきを得た」
同様、うろ覚えからくる間違いです。

「あなたは○○のことをお悩みになられているのですね」

「お悩みになられている」は「悩んでおられる」とする方が収まりが良い
です。「悩み」に「お」をつけるより、「悩んでいる」状態を敬語に言い
換える方が自然だからです。

メールでも文章でも、頭に浮かんだ言葉をそのまま入力した後、もう一度
読み返すだけで、こうした思い違いや表現の誤りに気づくことができます。

打ちっぱなしですぐ送信ではなく、読み返してチェックし、修正したり整
えてから送信ボタンを押す習慣をつけましょう。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違えやすい表現(4)
◆─────────────────────────────────◆
身に覚え? 見た覚え?

今週は、うっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げています。

「このメールに身に覚えのない方は、その旨をご連絡ください」

「身に覚えのない」とは、自分自身でそんなことをしたという記憶がない、
という意。行為に対する記憶がない、という意味なので、メールに身に覚
えがないのではなく「メールを送った覚えがない」というのが上記の状況。

見た覚えがない、という意味を伝える場合は「身に覚え」ではなく「心当
たり」とするのが適切です。上記の一文は、「見た覚え」を「身に覚え」
と混同して使ってしまったケースです。

似たような間違いとしては
「難なきを得ました」
という表現もあります。

意味するところは分からないでもないのですが、「難なきを得る」という
表現はなく、正しくは「事なきを得る」。

「事なき」の「事」は大事を意味し、大事にならなくて済んだというのが
「事なきを得る」の意味ですが、「事」が災難の「難」と結びついて使わ
れたものと思われます。

このように、その言葉からくるイメージが先に思い浮かび、本来使われて
いる言葉とは違う言葉を当てはめてしまうことがあります。

自分の思いこみで使っているので、人に指摘されるまで間違いに気づかな
いことが多いのが難点。注意が必要です。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違えやすい表現(3)
◆─────────────────────────────────◆
自覚を覚える?

今週は、うっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げています。

1)○○という役割に自覚を覚え、取り組んでいる。
2)お客様との距離感を感じさせない対応。
3)良い知らせを期待して待っています。

上記はいずれも、意味が重なった「重言」です。

1)「自覚を覚え」→「○○という役割を自覚し」
「自覚」の「覚」と「覚える」が重複。
いずれも「はっきり知る、意識する」の意

2)「距離感を感じさせない」→「距離を感じさせない」
「距離感」は対象までの距離を把握する感覚の意。
「感」と「感じさせない」が重複

3)「期待して待つ」→「期待しています」「心待ちにしています」
「期待」という言葉自体に「待ち受ける、心待ちにする」意が含まれる

こうした重言は、会話ではうっかり使ってしまいがちですが、文字にすると
同じ漢字が続くので重複に気づきやすいです。

記憶を定着させるためにも、気づいたときに辞書で意味を確認しておく習慣
をつけたいですね。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む