今週は、気をつけたい表記の仕方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 表記の使い分け(5)
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                           文語体の表現

世間一般に使われている「口語体」という文体に対し、
話し言葉と一線を画す、本来の文章語として使われていた「文語体」。

公文書などで使われてきた名残で、現在も使われているものが多くあります。
アクセントとして使うぶんには、文章に威厳と表情を与えるのですが
多用すると、古めかしい印象を与えます。

文語体と知らずに使っているケースもあるので
主な文語体と、口語体での書き換え例を下記に挙げます。

▼文語体の表現    ▼口語体の表現
—————–  —————–
あたかも       まるで
おおむね       だいたい、おおよそ
いかなる       どんな、どのような

~にて        ~で
~のみ        ~だけ、~ばかり
~すら        ~さえ

遠からず       そのうちに、まもなく、近いうちに
少なからず      かなり、たくさん、とても
悪しからず      よろしく

AおよびBでは     AとBでは

料理に使う調味料と一緒で、ほどよく使うことで
文章が引き立ちますので、文語体をすべて排除すべきとは思いません。

ただ、文語体の多用は、一文が回りくどくなったり、
重苦しい印象を与えます。
一文を長くしてしまう原因にもなるので、使い方には注意が必要です。

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今週は、気をつけたい表記の仕方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 表記の使い分け(4)
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会話調の表現

メールは書き言葉主体でありながら、話し言葉もなじみやすいツールです
(携帯メールになると、一層その傾向が強まります)。

感情を強く伝えるような場合は、
あえて会話調の表現を使うこともあります。
例えば
とても → とっても
やはり → やっぱり
のように。

ただ、こうした話し言葉の使い方も多用すると軽薄な印象を与えるので
ビジネスメールの場合は使いすぎに注意が必要です。

下記に、会話調の表現とその書き換え例を挙げます。

やる   ⇒ する
いまいち ⇒ いまひとつ
なるたけ ⇒ なるべく、できるだけ
~がいい ⇒ ~がよい
こっち そっち あっち どっち⇒ こちら そちら あちら どちら

満杯     ⇒ 満員、満席
~の目玉   ⇒ ~の見どころ・売りもの・呼びもの
やりっぱなし ⇒ したまま

最近では「やりっぱなし」を「やりっぱ」、「難しい」を「むずい」と
省略した表現も耳にします。

私的なメールや会話と区別して
ビジネスメールでの使用は避けたいものです。

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今週は、気をつけたい表記の仕方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 表記の使い分け(3)
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                         補助的な言葉の表記

文章の中には、中心となる言葉と、それを補助する言葉があります。

多くの場合、名詞や動詞が中心となる言葉になるのに対し
接続詞や助動詞などは、名詞や動詞を補う役割を担います。

ですから、このような補助的な役割を果たす言葉は
漢字表記にするより、ひらがな表記にする方が
読みやすくなります。例えば…

接続詞の
ただし  なお  かつ   また
(但し  尚   且つ   又)

助詞の
など  まで  ほど  くらい
(等  迄   程   位)

助動詞の
~ように  ~できる  ~ない  ~である
(~様に  ~出来る  ~無い  ~で有る)

上記の例で、下段にカッコ書きで挙げたのが漢字表記ですが
これらの補助的な言葉を漢字表記すると、
威厳は出ますが、読みづらくなるのも事実。

漢字には、瞬時に意味を伝える特性があるので
助詞、助動詞などの補足的な言葉にまで
“意味”を持たせると、堅苦しく威圧感のある文面になりがちです。

特にメールの場合は
行と行の間が詰まっているので
文中の漢字の密度が増えるほど、圧迫感が強くなります。

これらの補助的な言葉は
文字を入力する際、自動的に漢字変換されて
出てきてしまうことも多いので、注意が必要です。

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昨日も紹介したのですが・・
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「月刊総務」2010年8月号の特集

「13億人市場とどう付き合っていくか
中国ビジネスで知っておきたいこと」

の企業事例として、
トランスワード社の取材記事が紹介されています。
上記の本の著者 仲谷幸嗣氏の会社です。

月刊総務」8月号

書籍と合わせて読むと、中国ビジネスの内実を
より一層理解でき、興味深いです。

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今週は、気をつけたい表記の仕方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 表記の使い分け(2)
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                      「下さい」と「ください」

昨日に引き続き
同じ言葉でも、漢字で表記する場合、ひらがなで表記する場合
の2通りがあるという事例を紹介します。

動詞は漢字、補助動詞はひらがな
というパターン。「下さい」と「ください」です。

1)漢字で表記する場合
回答を下さい  考える時間を下さい  チケットを下さい

⇒ 相手に何かを請求する意を表す動詞として
「いただきたい」と同意。「下さい」の前に「を」が付く

2)ひらがなで表記する場合
ご確認ください  ご了承ください  お止めください

⇒ 相手に何かを要望・懇願する意を表す補助動詞として
「ご」や「お」を伴う言葉に呼応
「ください」の前に「~して」が付くことも

動詞は漢字、連語はひらがな
というパターンには「言う」と「いう」があります。

1)漢字で表記する場合
言うまでもなく  あえて言えば  言いにくいことですが
彼が言うには   はっきり言って

⇒ 思ったことを言葉で表したり、述べたりすることを表す動詞
として

2)ひらがなで表記する場合
どちらかといえば  いざというとき  とはいえ
~ということです  ~というわけで

⇒ 「言う」の実質的な意味が薄れている表現に使用

このように実質的、具体的な意味合いをもつ動詞を漢字表記に
補助的、抽象的な意味合いを示す補助動詞や連語をひらがな表記に
使い分けることで、文の見た目にもメリハリがつきます。

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今週は、気をつけたい表記の仕方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 表記の使い分け >
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名詞と形式名詞

同じ言葉でも、漢字で表記する場合と、ひらがなで表記する場合が
あります。
例えば「事」と「こと」。

1)漢字で表記する場合
出来事  事細かに  事足りる  事が面倒  事の是非

⇒ 名詞として使う時は漢字表記
主に具体的な事柄を表すときに使用

2)ひらがなで表記する場合
ことによると  このようなこと  そんなこととは知らず
準備しておくことがあれば   勝手なことを申しあげて

⇒ 形式名詞と使うときはひらがな表記
主に抽象的な内容を表すときに使用

名詞では漢字、形式名詞ではひらがなで表記するケースとしては
「時」と「とき」も同様です。

1)漢字で表記する場合(名詞)
梅雨時  時と場合による  時々

⇒ 主に時期・時間・時刻そのものを指すときに使用

2)ひらがなで表記する場合(形式名詞)
いざというとき  困ったときには  伺うときはご連絡します

⇒「~の場合」と置き換えられるときに使用

今週は、このように使い分けが必要な表記を紹介していきます。

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今週は、間違いやすい敬語表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 謙譲語の間違い(5)
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「お待ちしてください」

「こちらでお待ちしてください」

これも、謙譲と尊敬の表現を
混同している例です。

自分が相手を待つ場合には
「お待ちしております」
「お待ち申しあげております」
としますが

相手に「待つ」行為を促す場合は
「お待ちください」。

最初の文例のように「お待ちして」の「して」
は不要です。

尊敬語で表す場合
「お待ちになってください」
「お待ちくださいませんか」
という言い回しもあります。

「早速、ご購入させていただきました」

上記の場合も
相手が購入した場合は
「早速、ご購入いただき、ありがとうございます」
と書きますが

自分が購入した場合は
「する」の謙譲語「いたす」を使い
「早速、購入いたしました」
とします。

敬語を使う時
主体が相手か、自分かで
尊敬語、謙譲語を使い分ける必要があることに注意しましょう。

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