今週は、うっかりミスしやすい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 間違いやすい言葉 >
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 「暇にまかせて」?

暇にまかせてランニングを始めた」

このときの「まかせて」は、実は「飽かせて」の間違いです。

「~にまかせて」は、そのものの勢いのままにするという意で
「成り行きにまかせて」のように使います。

対して
「飽かせて」は、ふんだんに使う、十分に使う、という意味。

「暇に飽かせて」とは、
「暇な時間を十分に使って」ということです。

同様に
金にまかせて建てたショールーム」
というのも間違いで

金に飽かせて建てたショールーム
というのが適切な表現です。

「金に飽かせて」とは、費用を惜しまずに物事を行うという意味。
「金にまかせて」は、お金の力に物を言わせて、という意味合いで
使われていることが多くあるようです。

「金と暇に飽かせて収集した美術品の数々」
は、資金も時間もふんだんに費やして
という意味合いです。

こうした贅沢な表現を使う場面は
あまり多くはないのですが
「まかせて」と「飽かせて」の違いは
知っておいてよいでしょう。

今週は、このように
間違いやすい表現について
取り上げていきます。

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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(4)
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                           書き出しの挨拶

<読者からの質問>————————————————

ビジネスメールの書き出しの挨拶は
毎回、入れた方がよいのでしょうか?

例えば、メールで質問して、相手から回答をもらったとき
そのお礼の返信にも

「いつもお世話になっております。
小林です。」

という書き出しにすると
くどいような気がするのですが……。
(K.Nさん)
——————————————————————

「いつもお世話になっております」という
書き出しのフレーズを
最初のメールのやり取りで使ったら

それ以降に続くやり取りでは
別のフレーズにする方がよいと思います。

たとえば、上記の場合であれば

・早速、ご返答をいただき、ありがとうございます。

・質問へのご回答をいただき、ありがとうございます。

のように、回答へのお礼から始めます。

返信までの間隔が短く
ある一定の時間内にやり取りが続く場合を想定し
次のように段階的に書き出しを変えると
くどくありません。

▼最初のやり取り
・いつもお世話になっております。

▼次のやり取り
・ご返信いただき、ありがとうございます。

「ご返信」は、その時の状況に応じて
「ご確認」「ご対応」「ご連絡」に変えるとよいでしょう。

▼さらに次のやり取り
・○○の件、承知しました。
・それでは、○○にて進めます。

といった具合に、書き出しの挨拶は省き
本題から入ります。

3度目のやりともなると
話の流れができているので、挨拶はなくても
差し支えないと考えます

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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                   「私」の代わりに自分の名を書く

<読者からの質問>————————————————

仕事上のメールで、
自分のことを「私」ではなく、自分の名字を書くのは
ビジネスマナーとして正しいのでしょうか。

なんとなく自己アピールしすぎている感じがして
違和感があるのですが。
(N.Gさん)
——————————————————————

自分のことを名字で表記するのが
間違いとは思いませんが

ビジネスメールでは
自分のことは「私」「わたくし」
自社のことは「弊社」「当社」「当方」
とするのが一般的かと思います。

確かに
「私」の代わりに「神垣が・・・」と
自分のことを名字で表記しているケースも見られます。

例えば
上司や担当者の代わりに自分がメール対応するようなときは

「担当の佐藤に代わり、橋本が○○についてご連絡いたします」

と、自分の名前を名乗ります。

複数の人で物事を進めるようなときの連絡で
自分の役割を分かりやすく伝えるときも

「来場者の受付は田中が対応しますので
山本さんは会場への誘導をお願いします」

のように、自分のことを名前で書いたりもします。

このように、
他と区別するときに自分の名前で名乗ることはありますが
通常の一対一のメール対応では
自分のことは「私」「わたくし」とするのが
基本と考えます。

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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(2)
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 「ご理解のほど」

先日配信した

について、質問をいただきました。

<読者からの質問>————————————————

何卒ご理解いただきますようお願い申しあげます。

ですが、

何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。

という言い方をよく使っていますが、
これは「ご理解のほど」と「お願い申し上げます」は
つながっていますでしょうか?

何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。
何卒ご検討のほど、お願い申し上げます。
何卒ご協力のほど、お願い申し上げます。

など、「~のほどお願い申し上げます」という言い方を
よく使うのですが、「~のほど」ってなんだろう?と
ときどき思っていました。

何卒ご理解をお願い申しあげます。

これだと、あまりに強い(「ご理解」を強いている)感じがして、
それをやわらげるために「~のほど」を挟んでいます。

(読者 M.Sさん)
——————————————————————

VOL.2239 では、
「何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます」
という文は、「ご理解いただきたく」と「お願い申しあげます」は
文としてつながっていないので

「ご理解いただきたく」の後に
何を「お願い」したいのかを述べるため

・何卒ご理解いただきますようお願い申しあげます。

という文例を挙げて説明しました。

それに対して

・何卒ご理解のほど、お願い申しあげます。

と「~のほど」を使うのはどうか? という質問です。

「~のほど」は、断定を避け、表現をやわらげるときに用いられます。

M.Sさんが書いておられるとおり
「何卒ご理解をお願い申しあげます」
という表現は、相手に理解を強要するような印象があるため
「~のほど」を使うことで、文意が和らぐ効果があります。

したがって、

何卒ご理解のほど、お願い申しあげます

という一文は、読点の前後で
意味の繋がっていますし、
お願いごとをする時の婉曲な言い回しとしてお勧めです。

「~のほど」は便利な言い回しなので
「お願いいたします」とセットで使うことが多いのですが

わたしは、どちらかというと
強くお願いすることで相手に理解を得たいというケースが多く
「ご理解のほど」よりも「ご理解いただきたく」を
使うことが多いです。

依頼内容により、表現のメリハリをつけるためにも
使い分けるといいかもしれません。

別の読者の方から、言い換え例として

末筆ながら上記の件、よろしくお願い申しあげます。

という表現はいかがですか? というメールをいただきました。

「何卒」を使うと、時に大げさに感じられることがあります。
表現のバリエーションとして、覚えておきたいですね。

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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問
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英文字の会社名

<読者からの質問>————————————————

会社名が英文字のお取引先にメールする場合は
社名を半角文字にした方がよいでしょうか?
(S.Yさん)
——————————————————————

英数字を入力するとき
半角にするか全角にするかは
人それぞれであったり、社内で統一ルールがあったりすることでしょう。

半角、全角どちらがよいということはなく
メール文でどちらかに統一されていればよいと
考えます。

わたし自身は、英文字も数字も半角で入力することにしています。
理由は、スペースをとらないから。

「A」と入力するのと「A」と入力するのとでは
1行の長さが違ってくるため
見た目に短くてすむ半角文字で統一することにしています
(ただ、メルマガで日時などを強調したいときは
敢えて全角表記にすることはあります)。

先方から先にメールが届いた場合は
表記も先方に合わせればよいと思います。

正式名は英文字表記でも
便宜上、メールではカタカナ表記という会社もあるので
そのような場合も先方に倣えばよいのではないでしょうか。

余談ですが……
名刺の住所、氏名などが英文字表記のみのケースがありますが
見た目はかっこよく見えても
実用的でないなぁと思います。

漢字の表記の仕方が分からないし
ひと目で認識しにくいからです。
名刺をもらっても印象に残りにくい気がします。

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今週は、ミスや混同しやすい言葉について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 気になる表現(4)
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「何でもいい」「~でいい」

今週は、さまざまな角度から、
気になる言葉を紹介してきました。

個人的に気になる表現があります。

夕食の献立を家族に尋ねたとき
「何でもいい」とか
「ソーメンでいいい」
という返答。

この「何でもいい」「~でいい」に
カチンと来るのはわたしだけでしょうか?

肉か、魚か、麺類か
おおよその食べたいジャンルを知りたいから聞いているのに
「なんでもいい」
では分かりません。

「ソーメンがいい」なら、
よっしゃ、すぐ作るよ~! という前向きな気持ちになるのですが
「ソーメンでいい」と言われると
なんだか妥協して「どうせソーメンくらいしかないんでしょ」と
言われているようで、テンションが下がります。

でも、言う方は案外、気を遣って
「あるもので、できるものを作ってもらえばいいよ」という気持ちで
「何でもいい」。

「簡単なものでいいから、ソーメンで」という意味合いで
「で」を使っていたりもします。

会話であれば、その場で言い換えることができ
そんなつもりで言ったのではないとフォローもできますが

メールのように文で書いてしまうと
そういうわけにいきません。

ですから
自分が尋ねられて返答するときは
「何でもいい」ではなく「○○がいい」

「○○でいい」ではなく「○○がいい」
と書くように心がけています。

ほかにも
「女性でも使える」というときの「でも」も
「もともと女性じゃ使えないけど」という
見下した伝わり方をする場合があるので

「女性も使える」
と「も」に書き換えるようにしています。

書く側の気持ちどおりに
相手が読んでくれるとは限らないため

読み返して
マイナスの印象を与える可能性がある言葉や書き方は
避けるようにしています。

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