今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法               < 読者からの質問
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                        残暑見舞いとGmail

同じ読者のかたから、2つの質問をいただきました。

<読者からの質問-1>———————————————-

8月8日の立秋を過ぎたら秋。相手への安否を気遣うと共に自分の近況を
報告するための季節の挨拶も、「残暑見舞い」となります。

と、あるサイトにのっていましたが、猛暑でも立秋以降の挨拶は
残暑見舞いで良いのでしょうか
読者 M.Kさん
——————————————————————

毎年、立秋(8月7日・8日ごろ)はまだまだ暑さの厳しい時期ですよね。
暑中見舞いも残暑見舞いも、相手を気遣う気持ちを送るものですが、
季節のご挨拶という意味合いも含まれているので、
形式は踏まえておくほうが良いと思います。

暑中見舞いは、二十四節気の小暑(7月7日ごろ)から立秋(8月7日ごろ)
まで
残暑見舞いは、立秋を過ぎてから、8月いっぱいまでを目安に送ります。

ちなみに、年賀状は松の内(1月7日)までに、
寒中見舞いは、松の内以降、立春(2月4日)までに送ります。

これらの時期を覚えておくと、久しぶりにメールを送る相手にも
使うことができます。

<読者からの質問-2>———————————————-

神垣さんのメルマガを読んで、私もGmail を使うようになりました。
そこで質問です。迷惑メールにたまったメールを開くことはしませんが、
ためたままにしない方がよいのでしょうか?
読者 M.Kさん
——————————————————————

迷惑メールを自動的に、しかも高い確率で排除してくれるのがGmailの
利点の一つですが、たまった迷惑メールも気になりますよね。

Gmailの[迷惑メール] フォルダにたまったメールは、30日後に自動的に
削除されます。

フォルダにたまるのが気になる場合は、[迷惑メール]を開いて、
画面上部にある「迷惑メールをすべて削除」をクリックすると、
まとめて迷惑メールを削除できます。

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今週は、「?」と思う言葉の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 疑問な言葉(4)
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                         お体ご自愛ください

暑中見舞いや残暑見舞いの最後に添える一文に

「お体ご自愛ください」

とありますが、「自愛」というのは「自分自身を大切にする」こと。
つまり、「ご自愛ください」だけで「お体に気をつけてくださいね」
という意味合いが含まれています。

ですから「お体」の代わりに
「暑さの折、ご自愛ください」
「くれぐれもご自愛ください」

とするか、「ご自愛」を使わず
「暑さの折、お体を大切に」
と結ぶこともできます。

これに関連して、うっかり書いてしまいがちなのが
「連日暑い日が続きますが」です。

この一文は「連日」と「暑い日」の「日」、
「連日」と「続きますが」という同じ意味の言葉が重なっていますね。

「暑い日が続きますが」
「連日暑いですが」
に「ご自愛ください」が続くと、結びの文として収まりがいいです。

もう一つ。メールや手紙、文書関連でよく目にするのが
「各位殿」「各位様」。

当メルマガでも何度か取りあげましたが、
「各位」で敬称を表すので、「殿」や「様」は不要です。
「関係者様各位」としなくても「関係者各位」で敬称を表します。

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今週は、「?」と思う言葉の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 疑問な言葉
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                             立場に立つ

「後で後悔する」
「犯罪を犯す」
「募金を募る」
これらは、意味が重複して使われている言葉です。

「後悔」は「後で悔やむ」ことなので、「後で」は不要。
「犯罪」は「罪を犯す」ことなので、「犯」を取って「罪を犯す」に。
「募金」は「寄付金などを募る」ことなので、「募金を行う」
「寄付金を募る」という表現が適切です。

このように同じ意味の言葉を繰り返して使っていることがあります。
メールなどでよく見かけるのが「立場に立って」。例えば

お客様の立場に立って運営方法を考えています

という一文。この場合の「立場」は「その人が置かれている、境遇・条件・
地位など」を指しますが、もともとの意味は、その字の通り「立つ場所」。

お客様の立場になって運営方法を考えています
お客様の立場で運営方法を考えています

「立場に立つ」を「立場になる」「立場で」と書き換えられます。

今週は、このようによく考えると「ちょっと変」な言葉をピックアップ
してみましょう。

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今週は、うっかり間違いやすい言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 間違いやすい言葉(5)
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                          「精根」と「精魂」

今週は、思い込みやうろ覚えのまま使ってしまいがちな
間違いやすい言葉を取りあげてきました。

時機を得た措置 ×
時期を得た措置 ×
時宜を得た措置 ○

「時宜(じぎ)」とは、ちょうどよい頃合いのこと。
その時にふさわしい、という意味で使われます。
字のイメージからも「時機」や「時期」と混同しがちですが、
正しくは「時宜」です。

精根込める ×
精魂込める ○

精魂尽きる ×
精根尽きる ○

どちらも「せいこん」と読みますが、「精根」は心身の精力と根気。
「精魂」は文字通り、たましいとか精神を意味します。
込めるのは「精魂」。尽きるのは「精根」です。

論を待たない ×
論をまたない ○

「またない」の漢字は「俟たない」と書きます(常用外漢字)。
「俟つ」とは、期待したり、頼ることを意味します。
この場合、論じるのを待つのではなく、論を期待しない、
つまり、ことさら論ずるまでもないことを表します。

ちなみに、下記の一文も間違いやすいのでご注意を。

論議を醸す ×
物議を呼ぶ ×
物議を醸す ○

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今週は、うっかり間違いやすい言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 間違いやすい言葉(4)
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                          「約10分ほど」?

今週は、思い込みやうろ覚えのまま使ってしまいがちな
間違いやすい言葉を取りあげています。

その問題は、まだ未解決です。 ×
その問題は、未解決です。   ○

「未」自体に「まだ~していない」「まだ~でない」という意味が
あります。
「未解決」で「まだ解決してない」ことを意味するので、
「まだ未解決」は意味が重複します。
この場合、「その問題は、未解決です」とするか
「その問題は、まだ解決していません」とするのが適切です。

満面の笑顔で迎えてくれた。     ×
満面に笑みを浮かべて迎えてくれた。 ○

「満面」は顔全体を指すので、笑った顔を表す「笑顔」と「顔」の
意味合いが重複してしまいます。
上記の例文は「笑顔で迎えてくれた」とするか、
「満面」という言葉を使うなら、後に続くのは「笑み」が適切です。

約10分ほどで着きます。 ×
10分ほどで着きます。  ○

「ほど」は、数量を表す言葉の後に付いて、おおよその分量や程度を
表します。
ですから、「10分ほど」と「約10分」は「だいたい10分ごろ」と同じ
意味合いを持ちます。
「約」を使うなら「ほど」は不要。「ほど」を使うなら「約」は不要です。
上記の例文は「約10分で着きます」とも書き換えられますね。

書き言葉では「約」を使うことが多く、話し言葉では「ほど」を
よく使います。両者を混用しがちです。

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                        「仕事がひと段落」?

今週は、思い込みやうろ覚えのまま使ってしまいがちな
間違いやすい言葉を取りあげています。

先週から働きずくめです。 ×
先週から働きづめです。  ○

「ずくめ」は、名詞やそれに準ずる語句に付いて
「何から何まで、そればかりである」ことを表します
(例:黒ずくめ、いいことずくめ)。

一方、「づめ」は、動詞の連用形の下に付いて、
その動作・状態を続けることを表します(例:歩きづめ、立ちづめ)。

ちなみに、「ずくめ」に対し「づくし」は、
それと同類のものをすべてあげる意(例:花づくし、ないないづくし)。
どちらも漢字で書くと「尽くめ」「尽くし」になりますが、
平がなだと「ずくめ」「づくし」です。

バランスが逆転してしまった。 ×
バランスが崩れてしまった。  ○

「バランス」は、「つりあい、均衡がとれている状態」を表します。
ですから、バランスが「崩れる」ことはあっても
「逆転する」ことはありません。
「形勢が逆転する」ことはあります。

仕事がひと段落したら ×
仕事が一段落したら  ○

私も「ひと段落」と普通に使っていたのですが、
実は誤用で、正しくは「一段落(いちだんらく)」なんですね。

そのほか混同しやすい言葉として、次のようなものもあります。

被害を被る ×
被害に遭う ○

募金を募る ×
寄付金を募る、募金活動を行う ○

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