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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 読者からの質問(4)
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                       「良い」と伝えるには

<読者からの質問>————————————————

例えば、取引の会社から、まず、報告書(案)等をメールでもらい、
それを確認後、その内容で良いので正式版を下さい というような場合、
「良い」にあたる言葉で適切な言葉が思い浮かびません。

「良いです ので」      (簡単すぎないか)
「よろしいかと思います ので」(なんか偉そうではないか)
「結構です ので」      (何でもけっこうですみたい)
「大丈夫です ので」     (なにが大丈夫か)
「問題ありません ので」   (否定的ないいかたか)
「申し分ありません ので」  (ほめすぎか)

適切な言い方があれば教えていただきたいのですが。
読者 T.Hさん
——————————————————————

T.Hさんが挙げられた文例の中では
「申し分ありません」が適切ではないでしょうか。

「この内容(案)で申し分ありませんので
正式な文書(書式・書類)をお送りいただけますか」

という書き方にするとおさまりがよいと思います。
「異存ありません」という表現もありますが、
状況によっては少し大げさな印象もあります。

私は「問題ありません」を使うことが多いです。例えば…

「いただいた内容(案)で問題ありません。
(つきましては)正式な文書をお送りいただけますか」

「確認いたしました。特に問題ありませんので
正式な文書をお送りいただけますか」

「結構です」は「~は結構です」だと「NO THANK YOU」の意味に、
「~で結構です」は「THANK YOU」や「YES」の意味に取れるので、
使うときは注意が必要です。

その他の表現として、懇意な相手には次のような一文にする
こともあります。

「ご対応いただき、ありがとうございます。 
 確認しましたので、この内容で正式な文書をお送りください」

「OKです。正式なものをお送りください」

「OKです」は便利な表現ですが、相手との距離感や間柄によっては
使えない場合もありますよね。

状況により、上記の文例を使い分けたり、アレンジして
お使いいただくとよいと思います。

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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 読者からの質問(2)
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おごちそうさま

<読者からの質問>————————————————

「ごちそうさまでした」を
私の友人は、「おごちそうさまでした」と言います。

違和感を覚えて話したことがあるのですが、彼女は
小さいころから「おごちそうさまでした」と言っていて、
彼女の子供達が通っていた保育園でも「おごちそうさまでした」
だったそうです。

「ごちそう」自体がすでに“馳走”になるに“御”が付いているので
更に「お=御」を付けるのはおかしいような気もするのですが
いかがなものでしょうか・・・
読者 H.Hさん
——————————————————————

H.Hさんがお書きの通り、
ごちそうは「馳走(=もてなしや、もてなしの酒食の意)」に
「ご」をつけた丁寧語です。

「ごちそう」「ごちそうさまでした」で丁寧な表現になっているので、
「ご」の前にさらに「お」をつけると二重敬語になってしまいます。

「お料理」「お食事」の「お」や「ご祝儀」の「ご」は美化語と呼ばれ、
特に尊敬の対象はなくても、ものごとを美化して述べるときに使われます。

名詞に「お」をつける表現は、幼児との会話や幼児に関連する会話に
多く見られますよね。「お迎え」とか「お受験」とか。
「お受験」などは言葉としてもおかしいと思うのですが、
半ば慣習のようになっています。

H.Hさんのお友達も子供のときから大人がそう呼びかけたり、
周りで使われていたことで習慣化してしまったのかもしれません。
地域によっては方言で「おごちそうさま」を使うところもあるようです。

ただ、敬語の使い方としては「ごちそう」はすでに丁寧な言葉である
ことは知っておいてよいと思います。

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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 読者からの質問
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「是非」の表記

<読者からの質問>————————————————

「是非」の使い方ですが
「是非とも○○」「是非○○して下さい」
などの場合があります(お願いの文書ですね)。

私は「非」という漢字をふさわしくないと感じていまして
「ぜひとも○○」「ぜひ○○して下さい」としていますが、
一般的にいかがなものでしょうか?
読者 A.Oさん
——————————————————————

ご質問にあるように、副詞として「是非」を使う場合は
平がな書きで「ぜひ」としていいようです。

共同通信社の記者ハンドブック
朝日新聞の用語の手引

いずれも副詞の「ぜひ」は平がな書きで表記が統一されています。

一方、可否や賛否という意味で「是非」を使う場合は、
漢字の方が意味が分かりやすいです
(この場合は「是否」ではなく「是非」)。

「是非」のように、漢字で書くと字面や印象が強すぎて、
使うのがためらわれる言葉があります。

「非常に」とか「絶対に」などもそうではないでしょうか。

「非常に」の代わりに「とても」、
「絶対に」の代わりに「必ず」「どうしても」と
言い(書き)換えると印象が和らぎます。

すべて平がな書きの文章も読むのに疲れますが、
漢字がやたらに多く、威圧的な文章もいただけません。

文章を書くときは、漢字と平がなのバランスを意識すると
心地よく読みやすい文章になります。

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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(5)
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語彙を増やすには…

< 言葉の翻訳力 >をテーマに「語彙を増やす」方法について書いた記事
に対して参考になるメールをいただきました。

<読者からのメール>———————————————-

今日の「語彙を増やすには」で私が感じていることを、
1つご報告させていただきます。

「テープを聴く」ということです。

歩いて15分のところに小さな図書館があります。定年帰郷した当時、
遅読の私は本を読むことが苦手でした。図書館にはカセットテープが
たくさん(何本あるか、わかりません)あり、落語から聞き始めました。
その後、講演および小説のテープを聞いております。

耳から言葉が入ることで「語彙」が増える効果がありそうに思えます。

読者 N.T さん

——————————————————————

語彙を増やすことに関して、私は「読む」ことばかりに注力していたので
N.T さんからのメールに「なるほど!」と思いました。

そういえば
ビジネス系の講演などのCDを移動中の車の中で聞くという男性が
結構多いですし、
私より上の世代には、NHKの「ラジオ深夜便」が根強い人気です。

N.T さんのお便りには、
聞くことから始めて、次第に本も読むようになり、
書く喜び・楽しみを見つけた、とありました。

義務とか強制でなく、楽しみながら聞く・読む・書くが
つながっていくのはとても素敵なことだと思います。
さらに「話す」が加わると、世界がもっと広がる気がします。

「聞く」ことの効用は、言葉のリズムやテンポがつかめることでは
ないでしょうか。これは「書く」ときにとても役に立ちます。

▼ 表現の軸になるのは言葉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「子どもの頃は人見知りで、人前で話すこともできなかった」と言っても、
今では誰も信じてくれませんが、
「読む」と「書く」だけが自分の思いを伝える頼みの綱だった時期が
私にはあります。

でも、大人になり、年齢と経験を重ねるうちに
「話す」ことが苦でなくなりました。

読む・書く・話す・聞く
いずれの土台になっているのも「言葉」。

言葉を追い、関心を持ち続ける限り、終わりはなく
読む・書く・話す・聞くが絡み合いながら
「その人」をつくっていくのかもしれません。

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【しごび】 の お す す め
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もうすぐです!
ニューヨークに滞在中のかた、ぜひ足を運んでくださいね。

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沙琴 & ヤマモトテルミ ニューヨーク市ハーレムにて初作品展
We Make Our Art Our Life We Make Our Life Our Art
─ 生きている証 ─
******************************************************************

日時:2008年2月15日(金)~17日(日)
場所:トライバル. スフィアーズ. ギャラリー(Tribal Spears Gallery)
New York 2167 Frederick Douglass Blvd. New York, NY 10026
※作品展があるのは地階です

初日15日(金)16:00~20:00にあるオープニングレセプションでは
地元アーティストを交えたパフォーマンスも。

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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(3)
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「ないです」

<読者からの質問>————————————————

「ないです」という表現が気になります。
これは「ありません」とするのが正しい用法ではないでしょうか?

例えば「特に質問はないです」ではなく、
「特に質問はありません」が丁寧な感じがしますよね。
どう思われますか?

読者 A.K さん
——————————————————————

そこに「ない」、存在しない状態を丁寧に表現するのであれば
「ありません」とするのが適切です。

「資料はないです」より「資料はありません」
「報告することは特にないです」より「報告することは特にありません」

もっと丁寧に表現するなら「ございません」でを使います。

「ない」には、このように「ある」の反対を示す意味のほか、
・打ち消し   例)来ない、行かない
・程度を強める 例)あっけない、せわしない
など、ほかにも複数の意味がある言葉です。

ちなみに「とんでもない」は「ない」も含めて、これひと言で形容詞。
ですから「とんでもありません」ではなく
「とんでもないです」「とんでもないことです」と表すのが適切です。

しかし、一般的には「とんでもありません」を違和感なく使っている人も
多いことから、平成19年2月に発表された文化庁「敬語の指針」では、
「褒められたことに対し、謙遜して否定する場合の言い方としては、
問題がない」とされています。

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「形容詞+です」

1月17日配信のVOL.737< 言葉の翻訳力(3)>で取り上げた例文について
次の質問をいただきました。

<読者からの質問>————————————————

今回はじめてメールさせていただきましたのは
本日の例文で気になった文章があったからです。

それは「うれしいです」の一文です。

これは本来であれば「うれしく思います」
と使うのがビジネスメールでは正しいのではないでしょうか。

読者 K.I さん
——————————————————————

質問は次のように続きます。
————————————————
同様に、ごく普通に「おいしいです」などと使ってしまいますが
形容詞+動詞 は誤った使い方で、形容詞は名詞の前に使うものなので
「おいしいパンです」とするか
「おいしい」とするか
丁寧な言い方にしたければ「おいしゅうございます」
が正しいと新聞で読んだ記憶があります。
(動詞? 助動詞 ?形容詞? 修飾語? 品詞の正確な情報は
あやふやですみません)

自分でもよくそういう言い方をしていたのですが
何か言葉の座りが悪いなと日頃から感じていましたので
その記事を読んだ時は『なるほど!』と
非常にすっきりした気持ちになったのを覚えています。
————————————————

例文を書いた私もそうだったのですが、
形容詞を丁寧に表そうとして
「形容詞+です」を使ってしまうことがあります。

ですが、
形容詞は「名詞に付き、動詞や形容詞などには付かない」
というのが原則でした。

形容詞を丁寧に表現する場合の言い回しとしては
K.I さんが書いておられるように
「おいしゅうございます」
「うれしゅうございます」
と、形容詞の後ろに「ございます」を付けるとされています。

ただ、話し言葉として「形容詞+です」が普及したことにより
昭和27年の国語審議会では『平明、簡素な敬語』という方針から
「形容詞+です」も認められ、現在は学校でも正しい形として教えている
とのこと。

▼ 相手・状況に合わせ、柔軟に対応
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
メールの場合、書き言葉に話し言葉の感覚がミックスされることが多く、
気持ちをダイレクトに伝えるような場合「うれしいです」という表現を
使ってしまいがちです。

しかし、書き言葉としては「うれしく思います」の方が
きちんとしていて、言葉として美しい印象がありますよね。

会話でもメールでも「うれしゅうございます」は使いづらい感が
ありますが、相手によっては適切な場合もあります。

特にメールは、会話と同じ調子でくだけた表現もOKな半面、
ビジネスメールでは相手に失礼に当たらないきちんとした書き言葉も必要
と、表現の幅が広いので、
相手や状況によって使い分けるとよいのではないでしょうか。

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