今週は、適切な表現や言い回しについて取りあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                < 気になる表現
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                         使い分けできてる?
メールの文章は
書き言葉が主体でありながら
会話調のくだけた表現も使われることが多く
書き言葉と話し言葉がミックスされている印象を受けます。

ビジネスメールでは対外的なやり取りをすることも多く
敬語を使い、適切な表現を意識して使いますが

プライベートな使用がメインになる携帯メールでは
表現もがらりと印象が変わり、
より口語的で会話に近い表現が用いられます。

どちらが良い悪いということではなく
状況や場面によって
使い分けさえできていれば問題ないことなのですが

学生時代に携帯メールのやり取りしか経験がないと
社会人になってから、ビジネスメールのやりとりに苦労することも…。

例えば、仕事の依頼などを受けるときに使う
「引き受けさせていただきました」。

この場合は
「お引き受けいたしました」
とすればよく、

「~させていただきました」が必ずしも適切な表現ではないことは
当メールマガジンでもしつこく述べてきました。

(参考バックナンバー)

今週は、上記のように
会話と同じ感覚でうっかり使ってしまいがちな言い回しを
ピックアップしていきたいと思います。

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今週は、誘いや依頼の断り方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 断る理由(4)
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即答できない時は…

断りたいのに、断れない。
断る言葉が見つからず、つい「はい」と答えてしまい、
そんな自分を後で責めることに…。

断る言葉や理由がすぐに見つからない時は
保留にしてしまってもいいのです。
例えば…

「少し考えさせていただけませんか?」
「少し時間をいただいてよろしいですか?」
と、自分に猶予を与え、即答を避けます。

「いつまでに返事をすればよろしいですか?」
と、回答の期日を相手に尋ねてもよいでしょう。

即断即決できない
すぐに断ることができない場合は
その場で決めず、一旦、持ち帰ってみるのです。

ですが、保留期間が長くなるほど
余計に断りにくくなるので
結論は早めに出します。

断る場合は、
「よく考えてみましたが、やはり難しいです」
「社内で検討しましたが、同意を得られませんでした」
「当方の手に余る内容で、対処しかねます」
と時間をとって検討したが、不可能であることを
伝えます。

私は、自分が即断即決してしまう方なので
相手から「少し待って」という返答があった時点で
「おそらく難しいのだな」と判断することが多いです。

ストレートに断れない時は
一度保留にしてみるのも一つの方法です。

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今週は、うっかりタイプミスしやすい言葉を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 間違いやすい言葉(2)
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漢字の間違い

以前、当メルマガの記事内で
「同音異義」が「同音意義」になっていて
読者からの指摘で気がついたことがあります。

このように間違いに気づきにくいのが
四字熟語などの漢字で構成された言葉です。

「試行錯誤」が「思考錯誤」に
「誠心誠意」が「精神誠意」になっていたり…
ということがあります。

熟語でなくても
「会社更生法」が「会社更正法」に、
「健康保険」が「健康保健」に、
「私自身」が「私自信」になっていることも…。

メールの場合、文字間、行間とも詰まっているので
特に漢字の羅列は間違いに気づきにくい傾向にあります。

「漢字+ひらがな」の組み合わせも
うっかりできません。

「意外にも」が「以外にも」に、
「50周年を迎える」が「向かえる」に、
「自信がある」が「自身がある」になっていることがあります。

これらは、「○○以外」を「○○意外」にして
漢字使いを取り違えることもあるので、注意が必要。
パソコンの文字変換に頼っていると見過ごしがちです。

ある種の業界用語としては
「プリント基板」を「プリント基盤」にするような
間違いもあります

扱いによって、表記が異なるのが
「給湯器」と「給湯機」。

一般に
「給湯器」は、家庭用に取り付ける単体の器具
「給湯機」は、設置に工事を要する給湯の機械
という捉え方の違いがあるようです。

電気給湯のパンフレットを制作した経験がありますが
メーカーや電力会社によって、表記が異なり
厳密な使い分けの基準ははっきりしていないようです。

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今週は、うっかりタイプミスしやすい言葉を取り上げます。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法              < 間違いやすい言葉 >
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                                                                                                  「申し分けない」?

パソコンや携帯電話が普及して
手書きの文字を書く、手で辞書を引く
という経験が激しく減少しています。

わが子を見ていても
まだ、文字は手書きしていますが、

自ら辞書を引く、百科事典で調べる
という行為は、自分の子供のころに比べて
ずいぶん減ってきていると感じます。

手書きでは書けない難しい文字が書け、
読めない漢字もコピー&ペーストでそれらしく使ってしまえる
のがパソコンでの文書作成の長所でもあり、短所でもあります。

パソコンの文字変換機能に頼ってしまうと
文字の間違いを見過ごしてしまいがちです。

今週は、そんな打ち間違いや勘違いしやすい言葉を
取り上げていきたいと思います。

例えば・・・
「完璧」と「完壁」
「弊社」と「幣社」
「曖昧」と「曖味」

などは、文字が似ているために手書きで間違いやすい表記です。
ですが、パソコンではきちんと変換されるので
間違うことはほとんどありません。

でも、
「申し訳ない」を「申し分けない」に誤変換してしまうことはあります。

一度に「もうしわけ」と入力せず、
「もうし」「わけ」と区切ってしまったような場合に発生するミスです。

「申し訳」の本来の意味を知らなければ、見過ごしてしまうでしょう。

※参考 

こうしたちょっとしたことで変換ミスに気づかず
やり過ごすこともあるので、注意が必要です。

*****

ここからは余談です。個人的な感想ですが…

基本的に、手で書かなければ
漢字も言葉も脳に定着していかないと思っています。

生まれた時からパソコンがや携帯があり
キーボードで文字を入力することが当たり前になっている
わが子を見ていて
「これでいいのか」と不安になります。

語彙力をつけていくうえで
本を読む、手で辞書を引く、手で書く
という行為は省略できない三大要素と思うからです。

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今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 表現の応用(5)
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「よろしく」

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このたび「○○」をオープンする運びとなりました。
女性に優しい癒しのサービスを提供してまいりますので
どうぞ、よろしくお願いいたします。
それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

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「よろしく」という言葉は主に
相手にお願いごとをするときに使われる言葉。

人に好意を示したり、
別の人への好意を伝えてもらうときにも「よろしくお伝えください」と
表現するので、収まりがよく使い勝手が良いぶん
うっかり繰り返して使いがちです。

上記の例文の場合は、
「どうぞ、よろしくお願いいたします」か
最後の「それでは、今後ともよろしくお願いいたします」の
どちらか一文にまとめた方がよいでしょう。

そのうえで、下記のように
「○○のほど」を前に添えると表現に変化がつきます。

—————————————————-

このたび「○○」をオープンする運びとなりました。
女性に優しい癒しのサービスを提供してまいりますので
お引き立てのほど、よろしくお願いいたします。

—————————————————-

上記の「お引き立て」を文章の目的により
「ご検討」「ご確認」「お付き合い」とすれば
様々な場面に応用できます。

文章の内容によっては
「よろしくお願いいたします」の「よろしく」を
「ご確認」「ご対応」など
他の言葉に代えて「お願いします」に続けることで
「よろしくお願いいたします」の重複を避けることもできます。

記事全文を読む

今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 表現の応用(3)
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「させていただく」
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新刊が発売された折には
ぜひとも購入させていただき、
読まさせていただきます。

—————————–

上記の例文のように「~させていただき」が重なることがあります。

「~させていただく」は本来、相手の許可を得て行為におよぶ際に使う表現。
相手に対してへりくだる気持ちを伝えます。

例)お預かりした品を確認させていただきます。

それが、単に相手に対してへりくだる謙譲表現として
使われていることが多くあります。

上記の例文では、新刊を「購入する」ことも、それを「読む」ことも
相手に許可を得てすることではありません。ですから…

—————————–

新刊が発売された折には
ぜひとも購入し、
拝読します。

—————————–

「購入させていただき」は「購入し」
「読まさせていただきます」は「拝読します」
と、不要な「させていただき」をとってしまいましょう。

ただし、著者から贈呈された本を読む場合は
「ご著書を読ませていただきます」とします。

「~させていただきます」は、
相手から許可を受ける場合のほか、何かしらの恩恵を受ける場合にも
使う謙譲の表現だからです。

相手の許可を得ない「~させていただきます」は、ほとんどの場合
「いたします」と書き換えることができます。

例)○○フェアを開催させていただきます。  → 開催いたします。
詳細は後ほど、お伝えさせていただきます。→ お伝えいたします。
先日、お会いさせていただきました。   → お会いいたしました。

「~させていただきます」は使えば丁寧な表現になるのではなく
丁寧そうに見えているだけのこともあるので、注意が必要です。

 
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【しごび】 の お す す め
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こんなとき、どう書いたらいい?
という疑問にお答えするQ&A式のメールの書き方読本です。

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